最近話題の音声SNSのアプリ、Clubhouse(クラブハウス)。
今のところ一部の人たちだけに使われており、興味があってもなかなかそのアカウントを手に入れるのは難しい状態です。
それは完全招待制という閉ざされた社交場であるから。
今回はそんな『クラブハウス』についてどんなアプリで参加するメリットやデメリットについてお話しします。
クラブハウスのしくみや他のSNSとの違い
クラブハウスに参加するためのルール
クラブハウスのローカルルール(海外ルームの場合)
クラブハウスのメリットとデメリットや注意点
クラブハウスのメリット
クラブハウスのデメリット
アカウント退会方法
クラブハウスに参加するときに注意しなければならないこと
クラブハウスの将来はどうなる?
クラブハウスとは何?
Clubhouse(クラブハウス)は、2020年3月にアメリカで公開された音声チャットアプリです。日本では2021年1月25日くらいから話題となり、芸能人や著名人の間で急速に広まりました。
新しいSNSの登場に話題沸騰で、さまざまなメディアで取り上げられています。
クラブハウスでは、リアルタイムの会話に参加したり、傍聴したりすることができます。
イメージとしてはたくさんの会話する部屋(ルーム)があり、興味のある部屋を選んで会話を楽しむという感じでしょうか。
「生の会話が聞ける!」「他の作業をしながらラジオを聞くような感覚」というのが利用者の感想です。
そしてクラブハウスの特徴は
- 招待制
- リアルタイム
であること。
クラブハウスのしくみや他のSNSとの違い
クラブハウス内にはたくさんの部屋(ルーム)があり、部屋ごとにメンバーが集って会話がなされています。
ルームを主催するホストは『モデレーター(Moderator)』と呼ばれています。
モデレーターは、ルームを管理する全ての権限があり、ルームの公開をどこまでにするか(全ての人、フォローしている人まで、ルーム招待者のみ)やトピック(ルームの名前)を決めたりします。
ルームの終了やユーザーを退室させたりする権限もあります。
また発言権のある参加者を『スピーカー(Speaker)』といい、聞いているだけの参加者は『オーディエンス(Audience)』といいます。ただしオーディエンスも手をあげて指名されれば発言することが可能です。
ただしオフレコで楽しむのがルールでそれを録音したり、別の場所でその内容を話すのは禁止されています。
またアーカイブ機能はなく、ストリーミング再生はできません。
クラブハウスと他のSNSとの違い
- Youtube のように動画編集しなくていい
- Zoomなどの対面コミュニケーションとちがって服装に気をつかわなくていい
- Instagramのように映え写真を用意する必要がない
- 「いいね」やコメントを送る機能がない
ツイッター同様に気に入った人をフォローする仕組みはあるクラブハウスですが、他のSNSとのちがう点もいくつかあります。
クラブハウス内では音声のやりとりのみで、画像や動画、文字でのやりとりはできません。
(プロフィール画像はあります。)
クラブハウスに参加するためのルール
クラブハウスを使用するためのルールがあり、従わなければサービスから削除(垢バン)されることがあります。
詳しくはクラブハウスのコミュニティガイドラインをご確認ください。
主なルールは次のようなものがあります。(抜粋)
- 実名(本名)で登録すること
- 18歳以上(国によってはそれ以上)であること
- 個人またはグループの虐待、いじめ、嫌がらせを行ってはいけない
- 不正または違法な活動を行う目的で本サービスを利用することはできない
登録は本名でする必要がありますが、表示される名前(クリエイター名)は芸名や通称など好きな名前を設定できます。
海外のルームに参加することもできるのでアルファベット表記にした方がいいかもしれませんね。
そして海外ルームにはローカルルールもあるようです。
興味がある方は知っておいたほうが良いかもしれません。
クラブハウスのローカルルール(海外ルームの場合)
- プロフィールは自分の写真にする
- 話すとき以外はミュートにしておく
- ミュートのオンオフ連打は拍手の意味がある
クラブハウスのメリットとデメリットや注意点
クラブハウスのメリット
- 電話をする感覚ですぐに始められる
- 芸能人やアナウンサー、文化人、ジャーナリスト、専門家の生の会話に参加することができる
- 広告がなく無料で楽しめる
興味あるテーマの会話が実生活では関われない人々と楽しめるので、新たな人間関係が構築できるのはうれしいですね!
今の時期、人数を集めてのイベントも難しいのですが、クラブハウスなら大丈夫。
人と会えなくて相談したりする機会も減っていますし、同じ思いの人と交流の場があると救われる人も多いのではと思います。
尚、広告がなくてうれしいのはリスナー側で、モデレータやスピーカー側にはマネタイズの機会がないということになります。
クラブハウスのデメリット
今はまだ試作段階のため、入会や退会の手続きが難しいという面があります。
不便な部分はいずれは解消していくと思われます。
アカウント退会方法
アカウントには削除する(退会する)機能はなく、ボタン押してハイ終わりとはいきません。
クラブハウスの運営サポートにアカウント削除を依頼するメール送り、それが承認されるのを待つことになります。
また削除リクエストから少なくとも30日間は、同じ電話番号、ユーザー名でアカウントを作ることができません。
再入会することも可能ですが、新アカウントで同じユーザー名が使える保証はありません。
クラブハウスに参加するときに注意しなければならないこと
- クラブハウスアプリは日本語対応はなく全て英語
- Android未対応(現在はiOS版のみリリース)
- 登録は電話番号認証が必要(メールアドレス登録はない)
- 名前変更は1度しかできない
- アプリ導入時に連絡先が同期される
- 洗脳や詐欺に注意
- 自分が誰に招待されたかの記録はずっと残る
- 身バレしやすい
- 著作権侵害に注意
クラブハウスアプリは日本語対応はなく全て英語
英語表記のみですが、使い勝手は悪くないようで皆さんさほどストレスなく使えているようです。またいずれは日本語対応もされるのではという予想です。
Android未対応(現在はiOS版のみリリース)
Android版のアプリは開発中と発表されているので、近く発表があるかもしれません。
(クラブハウスをiPadやiPod Touchで使うことはできます。)
登録は電話番号認証が必要(メールアドレス登録はない)
参入障壁となっているのはなんといっても「招待コード」が必要なこと。
招待してもらうには自分の電話番号を招待者に伝える必要もあります。
知らない人から「招待コード」を購入するのは、詐欺にあうリスクもあります。気をつけましょう!
尚、メルカリでは招待コードの出品は禁止されています。
名前変更は1度しかできない
登録は慎重に。
アプリ導入時に連絡先が同期される
自分の端末から個人情報が流出されるリスクがあるということです。
クラブハウス登録後に連絡先の連携を解除しておく方法はあります。
iPhoneの「設定」からClubhouseを選択し、「連絡先」のチェックボックスを外すと連絡先の連携が解除されます。
ただし、解除すると自分から招待コードを送ることはできなくなります。
洗脳や詐欺に注意
クラブハウスでなくてもどのSNSでも現実でも起こりうることですが、慣れないうちは用心しておくのが賢明です。
自分が誰に招待されたかの記録はずっと残る
今は友好的な関係の人、信頼のできる人でも将来はわかりません。
新しい人間関係を築きたいときの小さなキズになることも無きにしも非ずです。
彼氏の招待者が元カノとかちょっと嫌かもですよね。
身バレしやすい
本名とは関係のないクリエイター名であっても、誰に招待されたのか表示されるので推測で身バレすることもあります。
また連絡先との連携により、知り合いの画面に自分のアカウントがおすすめ表示されてしまったりしてバレることもあります。
そして匿名でTwitterをしている人が、連絡先に登録してしているリアル知り合いにTwitter名を通知されてしまうという事件も起こっています。
著作権侵害に注意
ルームで音楽を流したりすると著作権等の侵害になりえます。
クラブハウスの将来はどうなる?
クラブハウスはベータ版であり、今のところ招待制ですが、今後は多くの人が使えるようになるそうです。
招待枠も最初は2人のみでしたが、利用実績に応じて招待人数が追加されるようになっています。
そしてここからは私の想像ですが、現在は無料で楽しめるクラブハウスですが、今後は課金システムが追加されたりするのではないかと思っています。
「有名人や芸能人と話せた~!」というのもユーザー数がごく限られた今のうちだけで、有名人や芸能人側からすると「今は話題になる」、「コロナ禍でリアルで人を集めることができない」からオンラインアプリに頼らざるを得ないということではないかと思います。
しかし、新たな楽しみ方はこらからもどんどん生まれてくるでしょうし、これからの展開に期待をしています。