幼少期の習い事でNo.1の人気を誇るスイミングスクール。
中にはベビークラスから水泳をやっている子もいる程で
“水泳を習うのが普通”状態とも言えます。
息子にも幼稚園の年少から年長まで3年間通わせたのですが、
なかなか進級できず、小学校にあがるタイミングで水泳教室を卒業しました。
なかなか進級しないくらいで、
まだ6歳なのにどうして辞めさせたのかという理由や
スイミングスクールのどんなところが(息子には)良くないのか
と真剣に悩み、そのとき考えてみたことを書いてみたいと思います。
子供が水泳の進級テストになかなか合格しない
プールに通っていた当時の様子ですが、
年中くらいまではそんなに悩むほど進級が遅かったわけではありませんでした。
しかし、年長になってからまったく進級できなくなりました。
クラスのお友達は上のグループになるのに、
その弟や妹と一緒のグループでいつまでも練習させられているのです。
そんなのは気にしなければいいのでしょうが、
そこをわざわざこちらの前で話すママもでてくるわけです。
「(息子)くん、グループの中で一番年上だねー(笑」とか。
そういった接点を持ちたくないタイプのママが近づいてくるのがうっとうしいなと感じていました。
水泳の進級テストに受からない理由って何だろう
息子は運動全般がダメというわけでもないです。
走るのは速くて運動会でも負けませんし、
自転車も補助なしを買ったその日にすぐ乗れました。
でもリズムを取ったり、動きの格好良さがありません。
つまり、フォームが悪い。
そこが水泳の進級テストに受からない最大の理由だと思います。
スイミングを辞める理由を考えてみた
進学する機に、スイミングを辞める理由を考えてみました。
結構ありました。
辞める前提で考えているので
ネガティブな理由が多くなってお恥ずかしいですが、公開します。
理由その1 親が教えたらすぐできるようになった
あまりにも進級しないと「家でやらないと」と考えてしまいます。
お風呂とか、夏にプールに連れていくとか。
すると「できるよ。やってみて。」とやらせるとできるんです。
私は泳ぎは得意ではありませんが、
不得意だからこそ
できないときの心情がわかったり、
難しく感じるポイントに気づける
ということで功を奏したのかもしれません。
でも、
受講料払って習わせているのになぜ家で教えないといけないの?
素人でも(1回で)できるようにさせられるのに
プロが何か月もできるように指導できないのはなぜなの?
と指導力不足を疑ってみたりして
なんだかモヤっとなってしまうのでした。
理由その2 水いぼをうつされるから
水いぼの子がいると必ずうつされてしまいます。
教室に行くと皮膚科に通うループです。
肌が弱いので、水泳は不向きだとわかりました。
そのまま続けていたらいつか水虫とかうつされてくるだろうと思って辞める理由のひとつとなりました。
理由その3 指導員の指示が不明瞭
見学会のときに感じたのですが、
指導の先生の指示の声が
屋内プール特有の湿度のせいでくぐもった感じなり、
さらに子どもたちの声にかき消されてしまっていました。
ひとつのプールで何グループも練習しているので各先生の声どうしがぶつかってキャンセリングされるんです。
音が割れているような感じです。
声が通る先生はいて、きちんと指示が行き届いているグループはありましたが、息子のグループの先生の声はくぐもっていて聞き取りにくいタイプでした。
全体指示を聞くのがそう得意ではない息子が、
聞きとりにくい声の指示を空気を読んで合わせるのは無理だなと思いました。
理由その4 不合格の後のケアがない
できているように親の目から見えても、どこかフォームが悪かったりして結局は実力不足でテストに落ちるのだと思います。
ただ、「普段の指導はゆるいのにテストの審査は厳しい」という印象でした。
あまり指導が厳しいと「楽しくない」と生徒さんたちが辞めてしまうからでしょう。
楽しい雰囲気を(遊んでいいのか)と思ってしまう性格の息子には上達はむずかしいだろうなと感じました。
そして、あるテストの結果発表の日にちょっとした事件がおこりました。
不合格の後、更衣室で大声で泣いてしまったことがあったのですが、息子が泣いているのにつられて年下の子が泣いてしまったらしく、それを「息子が泣かせた」という雰囲気で親の私に報告がきたのです。
更衣室では4歳から6歳の子が着替えるのですが、教室のスタッフは監視していないのです。
不合格のあと、何らかの声を掛けてくれれば息子も大泣きすることはなかったのにと親としては思いました。
たった一言「おしかったね!」とはげますなり、「次頑張ろうね」と気分を切りかえる言葉なり。なんなら笑顔を見せるだけも良かったのです。
きっと合格した子には「おめでとう」とか「頑張ったね」とかの声掛けはあっても、合格しなかった子は無視される状態だったんですよね。
それで泣いてしまったと。
そしてつられて泣いた子がいたため、息子が泣かせたと悪役呼ばわりされるという悲しい事件でした。
スイミングを辞めるタイミング
年長クラスの夏くらいから、あまりにも進級テストに合格しないので、本人は楽しめているのだろうか?と思い始めました。
それで「水泳教室続けたい?」と聞いてみると、「続けたい」と言います。
スイミングを辞めるタイミングはなかなか見つけられませんでした。
上達しなくても楽しく過ごせているのならまぁいいかと思っていました。
バスに乗って通うのもうれしそうでしたし、泳げるようにならなくてもプールは大好きのままでした。
指導はゆるい分、怖くない先生で息子には居心地良かったようです。
親としては水泳の指導には不満があったのですが、延長保育的なメリットがありましたし、優しい先生であったのでそこだけでも感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、小学校に進学するタイミングで継続手続きをせず、辞めることにしました。
その際、こちらからは「3年間お世話になりありがとうございました。」と感謝の言葉を伝えましたが、水泳教室からは何もありません。
私の感覚では「また遊びにおいでー。夏休みの短期教室とかもあるよ。」とか
進学で辞めるのだから、お祝いの言葉とか
そこは社交辞令でも何か一言あって良いのでは?と思いました。
スイミングスクールを辞めた話しのさいごに
正直、スイミングスクールの進級テストには毎回イライラとさせられ、クラスが上がらなくてもニコニコして「楽しい」と通う息子に不甲斐なさを感じることもありました。
でも落ち着いて考えてみると、「水嫌いにならなかった。楽しく元気に通い続けた。」と良いところもありました。
スイミングに限らず、習い事をやめ時って難しいですよね。
小学校になると授業の終わる時間も変わりますし、他の習い事の兼ね合いでも悩みます。
新生活に慣れるまでは子どもも疲れるので、習い事を減らすいいタイミングでした。
「また水泳を始めたい」と息子が言い出せば、通わせてもいいかなと思いますが、
違うスクールにしようと思っています。