インフルエンザが1日で治る？熱が下がると解熱後何日目から外出していいの？

インフルエンザというとひとつの病気のようですが、大きく分けてもA型、B型とあります。（実はC型というのもあります。）

そして毎年少しずつ特徴も変化し、B型の中には発熱しない場合もあるのです。体力や回復力の個人差も大きいです。
中には実はインフルエンザにかかっているけれど当人も気がつかず普段の生活を続けている人も多いでしょうね。

そんな中、インフルエンザが1日で治ってしまうことはあるのでしょうか？

1日で熱が下がればいつものように活動したり、外出しても構わないのでしょうか？

仕事に出るのは解熱後何日目からとなるのでしょうか？

こういった軽くすんだインフルエンザならではの悩みを考えてみましょう。

インフルエンザが1日で治ることもある？

厳密にいうとインフルエンザが1日で治ることはありませんが、気になる症状がなくなることはあります。

「隠れインフル」と呼ばれる発熱しないタイプのインフルエンザ（Ｂ型に多い）が流行っているときには注意が必要です。

症状がなくなっても感染力がなくなったことにはならないので、すぐに普段の活動を再開させてしまうと周囲に感染を広げさせてしまうからです。

また、1日で治ったと思っても身体の中に菌が存在するわけですから、症状がぶり返してしまうことがあります。

いったん解熱したあと４日目くらいに若干発熱する、二峰性発熱もありますので油断しないで５日くらいは安静にしていてください。

インフルエンザで1日で熱下がるとそのあとはどんな風に過ごすのがいい？

“インフルエンザなのに熱がすぐ下がったからラッキー”と安心するのは少し早いようです。

最初の発熱がそれほど高熱にならなかったり、すぐに下がった場合、インフルエンザウイルスを十分に抑え込むことができずに再度発熱してしまうことがあります。

十分な発熱がないとインフルエンザウイルスを抑え込むことができないのです。

インフルエンザで熱がぶり返すことを「二峰性発熱」といいますが、これをなるべく避けるためには、

熱が下がっても安静に過ごす
抗インフルエンザウイルスの薬を最後まで飲みきる

この2つが重要です。

しっかり栄養と睡眠をとって体力、免疫力を蓄えましょう。

熱が出た日から5日間は無理せずのんびり過ごすといいですね。解熱後も3日間は外出を控えるようにしましょう。

1日で熱がさがったインフルエンザ　子どもの場合はいつから幼稚園や学校に行ける？

幼児の場合も学童、生徒の場合も発症した後5日を経過すると登園・登校が可能です。

例）2月1日（木）に発症した場合、2月7日（水）から登園・登校が可能です。

ただし、医療機関からの書類（『登校許可証』など）の提出が併せて必要になることもあります。

出席停止の期間中は、家庭で安静に過ごしましょう。　

発症した後5日を経過とは

	0日	1日	2日	3日	4日	5日	6日
例	2/1（木）	2/2（金）	2/3（土）	2/4（日）	2/5（月）	2/6（火）	2/7（水）
発熱期間 2日間	★発熱	★解熱	☆	☆	☆	☆	登校OK

★：発熱　☆：発熱なし
※発熱初日と解熱した日は発熱期間に含みます。

インフルエンザで1日で解熱後の何日目から会社に出勤可能？

まず、解熱というのは高熱から37度くらいに下がった状態ではなく、平熱に戻ったことを言います。

そして“解熱＝治癒”ではありません。仕事復帰するのはしっかり治癒されてからが望ましいです。

治りきっていないまま出勤すると、再び悪化してしまったり、体調不良が長引いたりします。また、周りへの感染被害を拡大させてしまうおそれもあります。

インフルエンザと診断された場合は、例え熱がすぐに下がったとしても就業規則に従い、上司に出勤許可の判断を仰ぐのが鉄則です。

学校と違い、会社の場合は出勤の基準については法律では決められておらず各会社の就業規則によります。規程は学校保健安全法に準じるところが多いようです。（発症から5日以上かつ解熱後2日以上の基準で出席が停止されます。）

迷ったら医師の判断で

残念ながら、中にはしっかりとした基準がない会社というのもあります。

上司に相談しても、「自己判断に任せる」とか「忙しいから元気ならなるべく早く出てきて」とちょっと社会人としては首をひねるような指示を出してくる人もいるかもしれません。

困りますよね。

実際、出勤は無症状ならよしとする業界も多いです。（だから毎年流行するのでしょう。）

抗ウィルス剤を使うのが一般的になって、発熱の翌日位に解熱してしまうことが多くなったため、解熱後2日目から出勤のところもあるかもしれません。

こうした場合（熱もその他の症状もなく、薬もきちんと飲んでいる場合）は医師の指示を聞くのが安心です。その年のウイルスの特徴や感染力などの情報も知っているでしょうし、医療知識もあります。

医師に何日から出勤して良いのかを確認してから上司に報告して出社すると良いでしょう。