はしかの免疫期間はいつまで続く?抗体検査や予防接種を考えている妊娠中の方へ

はしかの免疫期間はいつまで続く?抗体検査や予防接種を考えている妊娠中の方へ

母子手帳
妊娠中はあらゆる病気を避けたいですが、中でも麻疹(はしか)は妊娠中にかかると流産や早産を起こす可能性があるので妊婦さんにとってはしかの流行のニュースは心穏やかではいられませんよね。

でも自分がはしかの免疫(抗体)を持っていれば安心です。

子供の頃に受けた予防接種の免疫期間はどれくらい続くものなのか、妊娠中の抗体検査は妊婦健診に含まれているのか、抗体がなかった場合予防接種を受けることができるのかといったことについて確認しておきましょう。

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はしかの免疫期間はどれくらい続くの?

麻疹に対する免疫の期間はどれくらい続くものなのでしょうか?

麻疹の予防接種は、接種後約2週間から効果があると言われています。

ただ、体質により抗体がなかなかつかない人もいます。そして予防接種で抗体がついても、その効果は10年くらいです。

予防接種を受けたあと、麻疹に接する機会がなければ抗体はどんどん下がってしまうためです。麻疹ウイルスに接触すると抗体がそこで増加するのですが、現在、日本においては国内で麻疹が発生するというのはほとんどありません。よって、どんどん抗体価が下がっていく人が多いのです。

自分が麻疹の抗体を持っているかどうか調べる方法

まずは自分がいつ予防接種を受けたかという予防接種歴を確認するには母子手帳をみてください。2度の接種があれば抗体があり、うつらないと考えてよいでしょう。

尚、定期接種を2回受けるようにされたのは平成18年(2006年)からです。それ以前の方は1回しか受けていないと考えられますし、その1回の接種でさえも受けていない人はいます。接種当日に体調を崩して受けそびれたり、親が予防接種は受けさせないという考えであったり、うっかり忘れていたりというケースです。

昭和54年4月2日~昭和62年10月1日生まれは要注意

この期間に該当するのは30代の方です。この時期、ワクチンの製造が中止されていたため未接種となっています。補足措置として男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象になっていましたが、個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低く免疫がない人が多い世代です。

昭和54年4月1日以前に生まれた人は?

男性は予防接種を受けていない年代です。女性は中学生のときに1回集団予防接種を受ける対象でした。

尚、自然に麻疹にかかった場合その免疫は終生と考えられてきましたが、実際には接種後も麻しんウイルスに繰り返し接する機会があったので、結果として免疫が増強・持続することになっていました。はしかにかかったことがある人でも抗体を持っているかどうかは抗体検査を受けないとわかりません。

麻疹の抗体検査は妊娠中に調べてもらえる?

では、抗体検査は妊娠中に調べる機会があるのでしょうか?

妊娠中の方は、妊娠初期の妊婦健診で風疹の抗体検査はあるのですが、麻疹の抗体は調べてもらえません。はしかとは麻しんのことで、風しんとは違います。

自費になりますが、妊婦健診の際、麻疹の抗体検査を追加してもらうことは可能です。同時に調べてもらえるかどうか事前に確認の上、採血検査してもらいましょう。

地域によっては公費助成があります。例えば、抗体検査は夫婦とも有料で、ワクチン接種は夫婦とも無料の自治体も有ります。自治体によって制度は様々ですから、まずは自分の自治体サイトを検索しましょう。


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麻疹の予防接種は妊娠中はどうしたらいいの?

既に妊娠されている場合は、ワクチン接種を受けることができないので、同居の家族に麻疹の予防接種を受けてもらうようにしましょう。

同居する家族がお子さんの場合、1歳のときに1回目を受けていると思います。また小学校入学の前年に2回目の接種を済ませていれば大丈夫です。

心配なのは配偶者からの感染です。夫に予防接種を受けたかどうかはしかにかかったことがあるか確認してみましょう。

尚、妊婦がいる家庭で、妊婦と同居する家族がワクチンを接種することは問題ありません。麻しんワクチンを受けた夫からワクチンウイルスが妻に感染することはないとされています。

ただ、母子手帳や記録がない、記憶がたしかではない場合、例えば子供の頃にはしかにかかったことがあっても、麻しん風しん混合(MR)ワクチンをもう一度接種しても問題ありません。MRワクチンは年齢に関係なく接種することができ、また麻疹抗体が陽性であってもワクチン接種による副作用はないとされています。

過去にはしかにかかったことがある人は大人になってからも十分な抗体を保持していることが多いので、予防接種を再度受ける必要はないのですが、はしかとよく似た紛らわしい病気(風しんなど)も多く、誤診されていることもあるようです。はしかにはかかったことあるという記憶だけに頼ることは危険です。実際に抗体があるかどうかは血液検査をしてみなくてはわかりません。

しかし、抗体検査にも費用がかかります。予防接種の代金もかかります。それならば抗体検査を受けずに予防接種を受けるという手もあります。

費用がどれくらいかかるのかというと、大人の場合、自費診療となり病院にもよりますが、抗体検査の費用は3,000円から5,000円程度です。MRワクチンの予防接種は安いところで4,000円くらいですが、一般的には1万円程度かかります。
病院によって費用が違いますし、時期によってはワクチンの数が足りなくて接種できないこともあります。まずは医療機関に電話で料金を確認し、ワクチンの在庫があるかどうかを聞いてみる必要があります。

妊婦の麻疹予防 他にできる対策は?

妊娠している人は麻疹の流行に注意し、流行した場合は外出を避け感染者に近づかないようにしましょう。

といってもずっと家に引きこもることは無理でしょうから、人混みに出るときにはマスクをするなど予防に努めましょう。麻疹のウイルスはマスクでは防ぐことはできませんが、何もしないよりは良いでしょう。麻疹、水痘、結核といった空気感染する感染症の対策として「N95マスク」という医療従事者が使う特殊なマスクはあります。(見た目が仰々しいのでこれをつけて外出もどうかと思いますが。)

また抵抗力を高く保つ事を心がけましょう。ストレスや過労、睡眠不足などを避け、規則正しい生活で自然免疫力を高めるようにします。

万が一抗体を持たない妊婦さんがはしかの患者さんと接触してしまった場合、ほぼ確実に感染してしまいます。

発症を防ぐには、接触から3~4日以内にガンマグロブリンの注射を受けることで発病を防ぐことができます。(確実ではありません。)ただし、必ずお医者さんと相談する必要があります。
麻疹に感染すると最初は風邪症状に続いて発熱と発疹がみられます。放置しないで早目に医療機関を受診するようにします。

これまで麻疹にかかったことがなかったり、抗体を持っていない方は、出産後、退院までにあるいは産後早期に麻疹ワクチンの接種を受けると良いです。授乳中でも予防接種は問題ないと考えられています。

さいごに

麻疹は風しんと比べて妊婦さんへの注意喚起が少ないように感じられます。これは麻疹が軽い病気だからというわけでは決してありません。

気にしすぎるのもストレスとなって胎教によくありませんので、不安や疑問を感じるところは健診の際にでも医者に相談しておくといいでしょう。

抗体検査を受けてみる価値があるかどうかは人それぞれです。妊娠中は妊婦さん自身は予防接種を受けられませんが、抗体があれば安心できますし、なければ家族の協力を頼んだり、外出を控えたりと対策がとれます。
また出産後の接種など計画を立てられますね。

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