家族みんながなんとなく夏バテ気味のとき、食事のメニューに頭をかかえますよね。
- おじいちゃんが食べやすく
- 働き盛りの夫も満足でき
- 和食好きの娘にもしっかりスタミナをつけてもらいたい
・・・と、欲張って考えるとスーパーの買い物カゴに食材がどんどん増えてしまいませんか?
夏に家族みんなが元気のでるメニューはどんな献立なのでしょうか?一例をご紹介します。
夏バテのときの食事メニューが思い浮かばない!
夏バテとは「夏」と「バテる」をあわせて縮めた略語です。「バテる」とは「疲れ果てる」が語源です。
家族がどうやらお疲れ気味のときは、疲れた体に負担をかけないメニューをまずは考えましょう。
そうですね、飲む点滴と言われる甘酒はいかがでしょうか?
甘酒はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などのビタミン類をはじめ、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、そしてシステイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸と大量のブドウ糖が含まれています。手っ取り早く栄養補給ができます。
江戸時代から夏の風物詩として甘酒は人々に欠かせないものでした。
お蕎麦もいいですよ。夏になると麺類が食べたくなりますが、栄養面でどうかな?となったとき、お蕎麦ならルチンやビタミンB群などの栄養が豊富です。食物繊維も含まれています。
ところで日本で暑い地域といえば、沖縄です。そんな沖縄の人たちが食べているお料理ならきっと夏に元気がでるものにちがいない!
ということで、ゴーヤチャンプルーです。「夏はコレ!」と沖縄出身の友人がおすすめする一皿です。
ゴーヤ(苦瓜)はカリウムが豊富ですし、ビタミン群も多く含まれています。ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいので、炒め物にもピッタリです。
また、ゴーヤチャンプルーには豚肉、豆腐、卵といったたんぱく質が含まれた食品も多く入っています。豚肉には夏バテ対策にかかせないビタミンBも豊富です。
ゴーヤチャンプルーはまさに夏バテ予防に効果的な食事メニューです。
夏野菜で夏をのりきろう
夏の太陽を浴びた緑黄色野菜。旬のものは栄養価も高く、お値段も安いのでたっぷり使えるのがうれしいですね。
さきほどのゴーヤ以外にも、夏野菜にはキュウリやトマト、ピーマン、ナス、オクラ、枝豆、トウモロコシ、カボチャなどがあります。
カラフルなビタミンカラーは食欲を刺激しますし、カロテン、ビタミン、食物繊維、カリウムなどのミネラルが多く含まれています。
夏バテ対策の食べ物のおすすめは?
私のおすすめはなんといっても胡麻豆腐です。
葛は葛根湯として漢方薬にも使われる素材です。葛根は解熱、鎮痛、風邪、肩こりなどに効果があります。
めぐりをよくしてくれ、体を温めてくれるのも夏バテのときには嬉しいですね。消化がよく胃腸に負担をかけませんし、イソフラボンもたっぷりで、その量は大豆の5倍~10倍とも言われているのです。
さらに栄養が豊富な胡麻です。ゴマにはタンバク質やビタミンEがたっぷりで血液サラサラ、抗酸化作用が期待できます。
つめたく冷やして食べれば 口当たりもいいですし、ノド越しもよくて食べやすく栄養もとれちゃいます!
胡麻豆腐の作り方
材料(4人分)
本葛 20g
練りごま 30g
水 200c
道具
耐熱性のガラスボウル
泡立て器
ラップ
シリコンカップまたはタッパーなどの型
スパチュラかスプーン
手順
1.練りごまをボウル入れ、水を少しずつ加えながら混ぜて溶かします。
2.葛粉も加えてよく混ぜます。
3.口あたりをよくするために、ザルで漉します。
4.ラップをして600wのレンジで1分加熱し、滑らかになるまで混ぜます。
5.再度ラップをして600wのレンジで1分加熱、滑らかになるまで混ぜます。
6.ラップをはずして600wのレンジで30秒加熱し、滑らかになるまで混ぜます。
7.水でぬらした型に入れ、氷水で冷やし固めます。
わさび醤油やめんつゆ、味噌だれなど好みのタレをつけてお召し上がりください。
コツとしては、
- 冷蔵庫には入れず氷水で冷やすこと
- 作ったらできたてを早く食べること
です。
せっかくの手づくりなのに冷蔵庫に入れたり、時間がたってしまうと食感が台無しになります。
奈良に遊びに行ったときは必ず出来立ての葛きりを食べさせてくれるお店に立ち寄るのですが、いつもお店の人に「早く食べて」と言われます。それくらい出来立てが命なのが葛料理なのです。
あんまりおいしいので必ず葛粉も買ってきます。
奈良と言えば『吉野本葛』。胡麻豆腐以外にも葛湯や葛きり、葛餅もおいしいです。きな粉と黒蜜で食べると栄養たっぷりです。
夏バテでも工夫次第で食事を食べてくれる♪
夫が夏バテでご飯を食べてくれないときは
家族みんなが夏バテといっても、外で働いたり、運動して暑さにまいっているパパや子どもたちなら、少し体を冷ましてから食事タイムにするといいですよ。
シャワーを浴びて汗を流すとリフレッシュして食欲が湧きます。まずはクールダウンしてからの食事です。
また、夏の日差しを浴びて疲れている体にはクエン酸がおすすめです。
クエン酸はレモンなどの柑橘系のフルーツ、レモンやグレープフルーツ、梅などに含まれています。味としては“すっぱいもの”ですね。
酸味のあるものは食欲がわいて食べやすいですよ。
すっぱいものは苦手なら、梅シロップを炭酸や水で割った梅ジュースなどを帰宅時に飲んでから食事にしてもいいですね。
シャワーではなくゆっくり湯舟につかりたい派にも、まずはクエン酸でサッパリ(リフレッシュ)→食事(栄養補給)→入浴(疲労回復)という流れが丁度良いかと思います。
夏バテのお年寄りにはネバネバ系がおすすめ!
同居しているおじいちゃん、おばあちゃんはエアコンの効いた部屋で過ごしているせいで、汗をかくことがなくて食欲がでないのかもしれませんね。
身体を温めつつ食欲増進の効果もある香味野菜、
にんにく、しょうが、シソを取り入れたメニューにすると食欲アップです。
またとろみがあり、ノド越しの良いものなら嚥下障害対策にもなります。
とろろやオクラ、納豆、もずく、モロヘイヤなどのネバネバ系食材を合わせたネバネバ丼もスタミナがつきます。
夏バテの子どもにはゆるめのイージーモードで
成長期や受験やなにかと将来を心配するあまり、どうにか食べてもらおうと夏バテメニューをたくさん用意してしまっていませんか?
食欲がないときに料理が盛りつけられたお皿をずらずらとテーブルに並べるのは逆効果です。
具だくさんの汁物を用意するなど、できるだけ多くの食材を使うメニューを取り入れれば、栄養はしっかり摂ることができます。お皿の数を減らして圧迫感を抑えると「これなら食べられそう」と思ってもらえるかもしれませんね。
夏野菜たっぷりのポークカレーや
ラタトゥイユはまさにうってつけの夏バテ対策メニューですし、
南国リゾートをイメージさせるトムヤムクンなどもスパイスが効いていて食欲増進効果がありそうです。
和食好きな子どもでしたら、夏野菜の揚げびたしをどうぞ。
好きな夏野菜を彩りよくそろえ、食べやすい大きさに切って180℃の揚げ油で、素揚げし、お出汁に漬けるだけです。
漬けこむお出汁はストレートタイプのめんつゆで大丈夫。好みでレモン汁を少し加えたり、大葉を薬味に用意するとさらにサッパリ!です。
夏バテ家族におすすめの食事のまとめ
- 疲れた体に負担をかけないメニューを
甘酒、お蕎麦、胡麻豆腐 - 南国地方のお料理がおすすめ
ゴーヤチャンプルー(沖縄)
トムヤムクン(タイ) - 季節の旬の野菜がそのまま夏バテ対策になる
夏野菜たっぷりのポークカレー
ラタトゥイユ
夏野菜の揚げびたし - クエン酸でクールダウンと疲労回復
梅ジュース - お年寄りには口あたり良く
ねばねば丼 - 食欲がないときはお皿の数を減らすという工夫も忘れずに
お皿の数がへると調理と後片付けの手間も減ってママも助かります。
家族みんなで夏をのりきりましょう。
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