水遊びやお祭りなどたくさんの楽しい遊びが続く夏は、子供にとってわくわくする季節です。
元気いっぱいの夏!というイメージですが、子供でも夏バテになったりするのでしょうか?
実は子どもは大人よりも夏バテになりやすいのです。気になるサイン(症状)を知って、対策をたててあげましょう。
子供にとって一日に必要な水の量も正しく知っておくと安心ですよ。
子供でも夏バテになるの?どんな症状がある?
子供は自分の体の不調をうまく言葉にできないので、「しんどい」「ねむい」としか言ってくれないこともあります。
子供の夏バテの症状は次のようなものがあります。
食欲がない
元気がない
だるい
おなかの調子が悪い
寝つきが悪い
めまいやふらつき
イライラ
夏バテは病気ではありませんが、熱中症の予備軍ですので、早目のケアが必要です。
子供の夏バテ対策 これだけは気をつけて!
では、夏バテ予防や症状がでてからの対策にはどんなことに気をつければよいのでしょうか?
・規則正しい生活(睡眠・食事)
・暑さに負けない体づくり(入浴・部屋の温度)
・こまめな水分補給
この3つのことができていれば、夏バテ予防にもなり、夏バテになってしまったお子さんを回復させるポイントともなります。
規則正しい生活
睡眠
夏休みなどに入ると、ついつい夜更かしをしてしまいがちです。早寝早起きは健康の基本です。
食事
1日3食を決まった時間にとるようにしましょう。
夏バテで「食欲がない」といって食べてくれない子供さんには、楽しい雰囲気でたくさんの種類の食材が食べられる“手巻き寿司”などもおすすめです。
生の魚介類がまだ食べられない場合は、ボイルしたエビやツナ、カニカマと野菜もたっぷり用意してみてはいかがでしょうか。
その他のメニューは、こちらの記事も参考にしてください。
冷たくて甘いものはNG
冷たいものばかり食べていると、体の内側が冷えて内臓の働きが悪くなります。これは夏バテの原因の一つです。
また、アイスクリームにはたっぷりのお砂糖が入っています。冷たいと甘さを感じにくいので、思っているより大量の糖分を摂取していることがあります。
ジュースなども同様で、こちらはガブガブ飲むと血糖値が急激に上がり、ペットボトル症候群(ケトアシドーシス)という高血糖が原因の意識障害が起こることがあり、とても危険です。
暑さに負けない体づくり
入浴
入浴は少しぬるめの38~40℃のお湯にし、湯舟にゆっくりつかる習慣をつけましょう。
汗をきちんと出せるようになり、夏バテしにくい強い体になりますよ。
部屋の温度
エアコンは28℃くらいに。
外と部屋の中の温度が5℃以上離れないようにします。5℃以上の温度差があると、体温の調節ができなくなり、自律神経のバランスが乱れて夏バテになってしまいます。
こまめな水分補給
外遊びをたくさんして元気がないときには経口補水液などで塩分も一緒に補うようにしましょう。
経口補水液は、スーパーなどでも売られていますし、水・塩・砂糖で簡単に手作りもできます。
湯冷まし1リットルに塩小さじ1/2杯(3g)、砂糖大さじ4と1/2杯(40g)を溶かす
※砂糖の代わりにブドウ糖を使うとより吸収がよくなります。
ブドウ糖は薬局(調剤薬局)や、大きめのドラッグストアなどで売っています。
※レモン果汁を少し加えると飲みやすくなります。
※作ったものは冷蔵庫に入れて、その日のうちに飲みましょう。
子供の水分補給の量の目安は?おすすめのお茶は?
こまめな水分補給が必要といっても水をただガブガブ飲むだけではいけません。
たくさん汗をかいた体に水をガブガブ飲むと、体内の電解質のバランスがくずれてしまいます。麦茶などノンカフェインでミネラルを含んだお茶がおすすめです。
子供にはどんなお茶がいいの?
麦茶以外のノンカフェインのお茶では、
- ルイボスティー(煮出した後、茶葉を入れたままでも苦くならない。ナトリウム、ミネラルが豊富。)
- 韃靼そば茶(香ばしいビタミンCの吸収を助ける働きもあるルチンが含まれています。 ※そばアレルギーにご注意ください。4才から与えるようにしましょう。)
- 黒豆茶(まろやかで風味豊かな味わいです。アントシアニン系の成分が含まれています。 ※大豆アレルギーにご注意ください。)
- コーン茶(鉄分、ミネラル豊富で甘い風味のおいしいお茶です。)
どのお茶もホットでも冷たくてもおいしいですよ。
麦茶は誰からも愛される味で飲みやすいですし、ルイボスティーは美容効果がママにもうれしいですよね。お茶をたっぷり用意するのにも茶葉の取り出し忘れを気にしなくていいのも楽ちんです。渋味がないので子どもにも飲みやすいです。
韃靼そば茶と黒豆茶は実家の母が大好きで、子どもの頃もよく飲んでいました。独特の風味がクセになります。
健康のためのお茶というより、味がおいしくて嗜好品感覚で飲んでいます。
暑い夏に韓国旅行に行ったときに、お土産物屋さんに入るとサービスで出してくれたのが冷たいコーン茶でした。ほんのり甘味を感じるやさしい味に、歩き疲れた体が癒されました。すごく気に入ったので、お店の人に「このお茶は何?これ下さい!」とお土産に買って帰りました。
ところで、
いくらおすすめのお茶といっても冷たいものをたくさん飲むとお腹をこわしてしまいます。冷たいお茶なら少量、たくさん飲みたいときは常温のものを用意するなど工夫してみてください。
“コップの水を一気飲み”も同様によくありません。体内のミネラルが薄まると水中毒に陥ってしまうことがあります。 一度にたくさん飲ませるのではなく、一日に何度も少しずつ飲むのがよいのです。
ウォーターサーバーがあれば、ちょこちょこと気がついたときに飲めて便利です。
こまめな水分補給とはどれくらい?
まず、
- 朝起きたとき
- お風呂上り
- 運動・遊んだあと
には必ず飲み物を与えて、汗として失われた水分を補給するようにしましょう。
それ以外の日中は1時間ごとを目安に水分をとるようにしましょう。
喉の渇きがなくても3口くらいでいいので何か飲み物でのどを潤しておく感じです。
1日に必要な水分量ってどれくらい?
子供のほうが大人より水分が失われやすく、体重あたりにすると、小学生でも大人の倍近くの水分を摂らなくてはいけません。
乳児:120~150ml
幼児:90~100ml
学童:60~80ml
成人:40~50m
体重20kgの子どもは、毎日1.2ℓ~1.6ℓの水分が必要です。
体重60kgの子どもは、毎日2.4ℓ~3ℓの水分が必要です。
食事の水分も含みます。
気温(季節)や体調にも影響を受けます。
まとめ
いかがでしょうか?
子供の夏バテの症状は大人にくらべて抽象的ですが共通しています。
対策は「規則正しい生活」という単純なものです。毎日実行するのには家族みんなの協力が必要なりますが、楽しく美味しく食べて、疲れをとって元気に過ごして欲しいですね。
こまめな水分補給ももういつどれくらい必要なのかわかりましたね。
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