授業で国語辞典が必要になるのは小学3年生からです。
息子は1年生ですが、「○○ってどういう意味?」と日に何度も聞いてくるので、国語辞書を与えて自分で調べることができるようにすることにしました。
はじめての国語辞書に選んだのはどれか?
また、選ぶときにチェックしておくポイントや最近流行りの辞書引き学習法の付箋の使い方についてご紹介いたします。
国語辞典のおすすめ こどもに買ったものはコレ!
いろいろな本屋さんに何度も足を運んでは、辞書コーナーでいろいろ見比べて選んだ結果、
三省堂の「例解小学国語辞典 第六版」
に決定しました!
大きめの本屋さんでは、国語辞典は特設コーナーが作られ、各社の辞書が見比べられるようになっています。
そしてサンプル用の辞書にはその辞典の特徴がわかりやすく示されています。
国語辞典を子ども自身に選べといっても年長~低学年では無理な話しなので、親が選んで良いかと思います。
とはいえ、小学校から指定される場合もあるので、子どもの通う学校はどうなのかは上の学年の子がいるママ友さんにリサーチしてみたほうがいいです。
小学校に通っているならもちろん、担任の先生に連絡帳を通して聞いてみてもいいかと思います。
私は先走って買ってしまいましたが、どうやら小学校でも三省堂の辞書を使っていることが入学前の就学時健康診断のときに判明しました。(3年生の教室に並んでいたのを目撃!)
学校に置いておくのなら、家庭用のは違う出版社のものでも違いがわかって良かったかもしれませんが、最初は使い慣れることが大事なので学校指定や推薦のものと揃えた方が子どもも余計なストレスがなくていいでしょうね。
三省堂 例解小学国語辞典 第六版 の中身は?
2色刷りで見やすい!というのが購入の決め手となりました。
最初の数ページの口絵にはカラーのページもあるのですが、中身は2色刷りです。
他社の小学生用の辞書にはなんとオールカラーのものがあったります!
はじめはカラーのものが解りやすくて良いのでは?とも思いましたが、全ページカラーだと目が疲れるのではないかと思って2色刷りのものにしました。
年齢が低いときは視力が安定しないので、文字の大きさはもちろん、紙やインクの色は大事だと思います。
家には図鑑もありますしね。
ところで2色刷りの赤でも「三省堂」は赤鉛筆みたいなやわらかい朱色が使われています。読みやすいのでここもおすすめポイントです。
また製紙会社と共同開発した用紙が使われていて他社のものより軽いんです。持ち運びがしやすくて、1年生にも持ちやすいのがイイですね。そしてめくりやすいのです!
イラストのタッチもやさしい雰囲気で可愛らしいです。
また、ページの上部は空白部分があって、付箋をはるスペースが設けられています。
辞書のタイトルにもある「例解」のコラムが多くて、「異字同訓」の漢字の使い分け例(平成26年2月文化庁発表)に対応しています。
このコラムの質の良さがさすが伝統と実績がある三省堂です。
イラストや例で解説してあって、とてもわかりやすいです。
国語の表現に強くなるように「ことばの勉強室」「使い分け」「表現の広場」「ことばの窓」「ことばを広げよう!」の五種類のコラムが用意されています。
国語力は大事ですよね!
この例解小学国語辞典でのおすすめポイントのもうひとつは、国語の教科書はもちろん、全ての科目の教科書からだいじな言葉を集めているところです。
たくさんの小学校の先生の意見を参考にして、小学生にとってわかりやすいか?使いやすいか?を追及して作られています。
国語辞典の選び方 小学生用はどこをチェックする?
国語辞典は消耗品です。そして基本は一人一冊。
(学校によっては、学校に置いておく分と家庭用と一人二冊の所持をすすめられます。)
でも、せめて小学校六年間は使って欲しいです。そのための選び方の基準は2つあります。
六年間使える国語辞典の選び方
1年生ではまずひらがなから始めるわけですが、漢字の全てにふりがながついていると1人でも調べることができます。
(といっても、「あいうえお順に並んでいる」ことは最初に親が教えてあげないとできません。)
解説の内容も小学生がわかりやすい言葉で書かれていることが必要なので「小学生用」のものを選ぶ必要があります。
総ルビ付きのものであれば、小学生を対象としているので、小学生の理解力に合わせた解説になっています。
国語辞書を選ぶときに、収録語数がひとつの基準となります。
せっかく調べても辞書にのっていないと、子どもの学習意欲が下がってしまうからです。
ただし、収録語数が多ければいいのかというとそうではなく、不必要な語がきちんとカットされているかも大事です。
小学校生活6年間使える目安としては3万語以上です。(三省堂の小学国語辞典の収録語数は35,500語)
辞書を買うときに気になること
版が古いと困る?
兄姉のお下がりがあったり、旧版のものを安く買ってきても大丈夫かな?と心配になりますよね。
国語辞典は、新旧の大差はありません。もちろん最新のものには新しい言葉が加えられ、使われなくなった言葉はカットされていたりします。
それでも1版古いくらいでしたら授業で困ることはありません。
ただし、2020年度より完全実施される小学校新学習指導要領では、「学年別漢字配当表」(各学年で学習することが決められている漢字を示した表)が一部変更されています。
三省堂のホームページでは移行措置の内容に関するリーフレットがダウンロードできるようになっています。
新しい「学年別漢字配当表」に基づいた新しい版(第七版)の出版はまだ発表されていませんが、それを待つかどうかは悩みどころですね。
三省堂 例解小学国語辞典 第六版 どうぶつケース版との違いは?
内容はそのままです。装丁に動物をあしらい親しみやすくしたのが「どうぶつケース版」です。
好みで選ぶといいですね。
国語辞典で付箋の使い方は?マーカーよりおすすめの理由
新聞やTVのメディアで「辞書の使い方」を紹介するとき、“ふせんをつかおう”とアドバイスしていることが多いのですが、これは辞書引き学習という方法です。
辞書引き学習とは
立命館小学校の校長もされていた深谷圭助先生が開発した、辞書で見つけた言葉に付箋(ふせん)を貼っていく学習法です。
- 付箋に通し番号を書いておく
- 辞書で“知っている”言葉を探す
- 付箋に見つけた言葉を書き、そのページに貼る
付箋は辞書引き学習専用のものもありますが、100均で売っているものでも構いません。
専用のものは糊の幅が辞書用に狭くなっていて、通し番号をふるための“番”があらかじめ印刷されていて使い勝手はよくなっています。
「見つけた言葉」「知っている言葉」に付箋を貼るというのが、ポイントです。(意味を調べた言葉ではない)
- まずは自分で辞書を使ってみる
- たくさん言葉が見つかる
という経験が低学年の子にはいいそうです。
このときには意味の部分を読まなくてもかまいません。
まずは辞書に親しんで、自分で言葉を発見するということが今後、辞書を引く習慣をつけることに役立つのだそうです。
また、すぐに辞書を使えるようにケースは取り外して、手にすぐとれる場所に置いておくといいです。
マーカーで印をつけることより付箋がおすすめの理由
たくさん付箋が貼られた辞書は、分厚くなり見た目もあまりよくありません。
その点、マーカーですとかさ張りません。
しかも、付箋だとひとつの言葉に1枚ですが、マーカーだと2回目は二重線にしたり、色を変えたり工夫できます。前に引いたラインが目にはいり「これは前にも引いた」と印象に残りやすくなるというメリットもあります。
しかし、付箋でいっぱいになった辞書を見ると達成感がでて「もっと増やしたい!」という気持ちになり、辞書を引く回数が自然と増えるのでおすすめなのです。
また、付箋が500枚くらいに増えてくると、その子が何に関心があるのか親にも一目瞭然にわかってきます。その分野の詳しい図鑑や専門の辞典などをプレゼントしてあげたりして興味のあることを更に伸ばしてあげてもいいですね。
辞書は中学生になった頃には買い替える必要が出てきますので、そのときには自分なりの方法で辞書を使えるようになっていますよ。
まとめ
三省堂 例解小学国語辞典のおすすめポイント
- 2色刷りで目にやさしい
- 軽くてめくりやすい紙が使われている
- 付箋をはっても字が隠れない
- 国語に強くなるコラムがわかりやすい
- 全ての科目の教科書からだいじな言葉を集めている
六年間使える小学生用国語辞典の選ぶ2つのポイント
- 総ルビ付きのもの
- 収録語数は3万語以上のもの
辞書選びひとつでもいろいろ悩んでしまうときのご参考になればと思います。
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