オキシクリーンといえば、
“つけ置きするだけでスッキリと汚れや臭いを落としてくれる、簡単・楽な洗濯方法”がありますが、
それでも落ちないガンコな汚れの場合、煮洗いすると更に強力パワーアップ!になります。
今回は、
- オキシクリーンを使った煮洗いの方法
- どれくらいの時間がかかるのか
- 使う鍋は何がいいのか
についてです。
早速チェックしていきましょう。
タオルの煮洗いをオキシクリーンでやってみました
上が東急ハンズで買った日本製のオキシクリーン、下がコストコで買ったアメリカ製のオキシクリーンです。
オキシクリーンを使った煮洗いの方法
始める前に
煮洗いするタオル類に汚れがついている場合は前もって一度洗濯しておきましょう。
用意するもの
水 6L
粉石けん 大さじ1
オキシクリーン 大さじ2
鍋
トング (菜箸でも可)
煮洗いの手順
1 鍋に水を入れ火にかけます。
2 ぬるめの温度になったら、粉石けんを入れて溶かしましょう。
最初に水から入れないのは、水温が低いと粉石けんが溶けにくいためです。
よーくまぜて粉石けんを溶かしきってくださいね。
3 洗濯物を加えます。
きちんとお湯に浸るようにトングで押さえてくださいね。
黒ずんだタオルの場合、結構これだけで汚れが出て水が濁ってきます
4 お湯の温度が50~60℃になった頃を見計らって、オキシクリーンを入れます。
水からオキシクリーンを入れるより、50~60℃がオキシクリーンにとって最も効果的な温度です。ぐらぐらと沸かす必要はありません。
5 とろ火で20分くらい煮ます。
(50~60℃に保てればいいので、ずーっと火をつけたままでなくてもOKです)
6 煮終わったら蓋をして、そのままお湯が冷めるまで放置します。
7 鍋から洗濯物を取り出して、水でよくすすぎます。
洗面所ですすいでもいいですが、洗濯機で洗剤なしで洗濯してしまっても楽でいいですよ。
(ほかの洗濯物と一緒に洗濯してしまってもいいです)
8 干して乾かします。
室内で干しても部屋干しの臭いはしませんが、日光に当てると紫外線による殺菌効果が期待でき、より効果的です。
また、時間のたったカレー汚れなどの色素汚れの場合、紫外線に弱い性質があります。
ここまでしても落としきれなかったシミでも直射日光を浴びると分解されて薄くなります。
煮洗いするとニオイが落ちて、すっきり清潔な真っ白なタオルに感動します!
煮洗いに効果のあるもの
- ポツポツ黒カビやピンク汚れがついてしまったタオル
- 下着の黄ばみ汚れ(汗ジミ・皮脂汚れ)
- 生乾き臭がとれないタオル
煮洗いのデメリット
- 色柄物は、色落ちする
- 生地が傷みやすくなる
- 泥汚れ墨汁の汚れなどの固体粒子汚れには向かない
生地の傷みは今まで私はあまり気になったことはありません。むしろふんわりとしてお日様と石鹸の臭いのタオルに癒されます。
汚れたままより、ちょっと色が落ちて白っぽくなってしまったりしても清潔なものを使いたいので気にしていないだけで、実際にはかなり傷みます。
刺繍の部分が色落ちしてしまったフキンの写真 ↓
こんな感じで色落ちしてしまうので、そこは納得の上でやってみてくださいね。
基本、綿や麻以外の素材のものは煮洗いに向かないと考えればOKです。(マイクロファイバーのクロスとかNGです。)
タオルの煮洗いは時間と温度がポイント!効果が違ってきます
ただのつけ置きや洗濯機でのお湯洗いではダメ?なぜ煮洗いがいいのか
オキシクリーンは酸素系漂白剤です。
洗濯槽の汚れを落としてしまう効果もありますから、洗濯槽の汚れが洗濯物に付着してしまうことがあります。
また、酸素性漂白剤が一番効果を発揮するのが50~60℃のお湯です。
日本の洗濯機は50℃以上のお湯は使えません。つけ置きですと徐々に温度が下がってしまいます。
粉石けんとオキシクリーン(酸素系漂白剤)を併用すると漂白作用がないのでは?
水温やオキシクリーンの量によっては、効果があまり感じられないことがあります。
オキシクリーンの量を(単品で使うときよりも)多めにし、高温(50℃~60℃)で使用することによって漂白作用が働きます。
温度が高すぎても、充分な効果が得られません。
煮洗いしたのに薄汚れた感じのままというとき
黒カビのポツポツもスッキリ落とせますが、時間がたってしまって繊維の奥までカビが浸透してしまったものは消えません。色素が残っているだけで、殺菌はされているのですが、私はここまできたらあきらめて雑巾にしてしまいます。
(あきらめたくない場合は、塩素漂白剤をカビのシミの箇所に直接塗り、30分ほど放置してから水でよくすすぐといいです。色落ちはします。)
また、温度調節が大切で低いとうまくいかなかったり、加熱し過ぎると汚れが再付着して薄茶色に残ってしまったりします。
時間は長ければ効果もあがる?
20分が目安ですが、6時間たつと効果が切れてしまいます。
20分の煮洗いのあとの放置時間も一晩つけ置きしていると汚れが再付着してしまいそうなので、お風呂の温度くらいになればすすいでいます。
火を止めてから買い物に出掛けている間2時間放置くらいは大丈夫でした。
粉石けんがない場合は他の洗剤でもいいの?
煮洗いには粉石けんが効果的ですが、普段おうちで使っている洗濯用洗剤でも効果がないわけではありません。洗剤なしでオキシクリーンだけで漂白を行うときもあります。最初は家にあるものでやってみてもOKではないでしょうか。
タオルの煮洗いに使う鍋 失敗したらどうしたらいい?
煮洗いにつかう鍋はステンレスかホーローを使いましょう。
泡がたくさん出る場合があるので大きな寸胴がおすすめです。
お湯もたっぷり入り、バスタオルなどかさ張るものも洗えて便利です。フキン2~3枚ならミルクパンのような小鍋でもいけますね。
アルミのお鍋はコーティングが剥がれて変色してしまいます。
煮洗いに使う鍋は調理用のもので大丈夫です。
気にする人もいるかもしれませんが、煮洗いすることによって鍋もピカピカになります。
白いホーロー鍋についたカレーの着色汚れもすっきり落ちます。なんだか曇ったステンレスもツヤをとりもどします。
鍋で五徳を煮洗いする方法もあるくらいですから、洗濯したタオルやふきんを煮洗いすることぐらいだったら、まぁいいんじゃないかと私は思っています。
もちろん、煮洗いの終わった鍋はしっかり洗ってから調理に使います。
アルミの鍋で煮洗いして鍋が黒ずんでしまったときは?
アルミ鍋で煮洗いしてしまうと鍋の表面を覆うアルマイトがはがれ、黒ずみができてしまいます。これは黒変化現象といい、人体には無害です。
ですが、これで料理してもおいしそうに見えなくてこのままでは気持ちが沈みますよね。
この黒ずみをとるならレモンやりんごの皮を水に入れて煮込むといいです。20~30分程で元通りになってきます。その後、お米のとぎ汁を入れて15~20分程度煮込み、酸化皮膜を作ります。
とぎ汁のかわりに水と牛乳でも有効です。
さいごに
タオルやふきんをまっしろに戻すオキシクリーンを使った煮洗いの方法でした。
ふきんのワンポイント刺繍を色落ちさせてしまったこともありますが、白いふきんは気持ちいいですよ。
タオルがどうして黒ずんでしまうのかを紹介した記事もあります
https://koiukoto.com/1011.html