畳のささくれは衣類や布団について本当に嫌ですよね。
ハイハイする赤ちゃんや小さい子どもがいると柔らかい肌に刺さったりしないか心配です。
畳を新調するにはお金も手間も掛かりますから、できれば補修したいですよね。
簡単に補修できる方法はもちろん、これからささくれを増やさないための予防方法もご紹介いたします。
畳のささくれは何年くらいででてくる?原因は?
経年劣化でささくれが目立つようになってきます。い草は天然素材のため新しいうちは一定量の水分を含んでいますが、徐々に水分が失われていきます。
乾燥肌の表面に粉がふいてくるのと同様に、乾燥が原因で畳の表面もカサカサでボロボロになってきてしまうのです。
品質が良いほど畳も長持ちしますが3~5年くらいからささくれが出始め、10年くらいで畳の寿命となります。
わが家が畳を入れたときは畳屋さんに「5年持ちます。それから表替えをしてまた5年持ちます。」と言われました。
今4年目ですがまだささくれはないです。
ささくれの原因
古くなっていなくても、ささくれは畳の傷なので、
子どもが畳の上をおもちゃの車でガーッとやったり
和室の電球を変えたりするときに脚立で引っ掛けてしまったり
と、乱暴に扱ってしまい摩擦を起こすことがささくれの原因となります。
畳のささくれを予防しましょう
普段の掃除もやさしく
掃除機は畳の目に沿ってかけます。掃除機を乱暴に動かすと畳に傷をつける原因となります。
掃除機本体も吸引口もゆっくり動かすように心掛けましょう。
水分補給してあげる
陽が良くあたるお部屋や、年数が経った畳は乾燥しています。
月に1度かたく絞った雑巾で目に沿って拭いてください。
米ぬかを使う方法
掃除機をかけた後、綿の布にくるんだ米ぬかで撫でるようにやさしく拭きます。
米ぬかの油がしみ込んで、つやが出て美しくなるだけでなく、汚れやささくれも防止します。
掃除機も米ぬかも畳の目に沿っておこなってください。
米ぬかはどこで買える?
お米屋さんやコイン精米所に置いてあることが多く、無料でわけてくれるお店もあります。
スーパーですと、ぬか漬け用で置いてある場合もあります。
季節限定ですが、春先にはタケノコ売場のところに置いてあったりします。
畳のささくれを補修し目立たなくする方法
畳の表面に傷がついたり、ささくれたように毛羽立ったりした部分が少しならば薄めた木工用ボンドで補修しちゃいましょう。
用意するもの
- 木工用ボンド
- 絵筆(なければ綿棒でやってみてください)
手順
- 木工用ボンドを3倍程の水で薄め、よく混ぜます。
- 1を少量絵筆にとり、はがれた「い草」を目に戻すようにして塗りつけます。
- あとはボンドが乾けばOKです。
消しゴムでささくれをとる方法
即効でササクレを取りたい時は畳の目に沿って消しゴムで擦ります。
削りカスと一緒にささくれが取れます。
畳替え
「畳替え」は畳工事全般のことをいいます。その中にはいくつか種類があります。
- 「裏返し」畳表を剥がして裏返して縫い付け、畳表と畳床を再利用します
- 「表替え」畳表を剥がして新しい畳表を縫い付け、畳床は再利用します
- 「新畳」古い畳は処分し、新しく畳を入れます
料金は 新畳>表替え>裏返し の順となります。
畳全体にささくれが目立ってきたら自分で補修というより畳業者さんに頼むことになります。
畳表がもうボロボロとなってきた、掃除機をかけてもすぐ畳のクズが出ているようなら「畳替え」をしましょう。
さいごに
天然素材の畳は気持ちいいですよね。
しかし、ささくれができてしまうと気持ち良さも半減です。
日頃から優しく扱ってあげることでささくれも予防できますよ。