子どもが小学生になると電車やバスで小人運賃が必要となります。
いちいち子ども用の切符を買いに券売機に並ぶのは面倒ですよね。そんなときは子ども用の交通系ICカードを用意しておくと親子で改札をピッ!できますよ。
子供用交通系ICカードはどんなときに作るとよい?
PiTaPaとICOCAそれぞれのメリットとデメリット
子供用PiTaPaとICOCAと回数カードの使い分け方
について考えていきましょう。
子供用交通系ICカードはどんなときに作るとよい?
子どもには“一人で切符も買えない人間にはさせたくない”と思い
最初は券売機で自分で切符の購入をさせていたのですが
さすがに習い事で電車を利用するようになると
毎回券売機を利用するのがおっくうになってきます。
そこで交通系ICカードを子どもにも用意することにしました。
塾や習い事などで週に1回以上電車を利用するのであれば回数カード(回数券)でも事足りるのですが、休日のお出かけにも使える子ども用の交通系ICカードは持っているとやはり便利です。
- 小学校に入学したとき
- 塾や習い事で定期的に電車やバスを利用することになったとき
- 交通系ICカードを利用している親とおでかけすることが多いとき
学習塾に通うための通学定期券は購入できないの?
通学定期券を購入するには通学証明書が必要です。通学証明書というのは、学校教育法で定められた小中学校、高校、大学などのことで塾やお稽古ごとの教室やスクールでは発行できません。
学習塾や習い事等に通われる場合、通学定期券は購入できないのです。
PiTaPaとICOCAそれぞれのメリットとデメリット
PiTaPaキッズカードの特徴
- 「後払い(ポストペイ)」の交通系ICカード、小学生用
- 原則としてクレジットカードですので、子ども用単体での申し込みはできません。親が家族カード申請して入手することになります
- 支払いは本会員(親)のカード払いとなります
PiTaPaキッズカードのメリット
- PiTaPaショッピング機能(電子マネー)は利用できず、乗車利用だけなので安心
- あんしんグーパスが利用できる※
- 残額を気にしないでよい
- JR西日本の割引サービスを受けるための事前登録が不要(ICOCAユーザーは要登録なのです)
- 中学生用のジュニアカードへの切り替えの手続きが不要
PiTaPaキッズカードのデメリット
- 親がPiTaPaを利用していないと申し込めない(子ども単体カードのみで申し込めない)
- カード(会員)単位で年一回以上の利用がないと年会費(PiTaPa維持管理料)がかかる
- カードが手元に届くまで日数を要する(審査はないが、郵送となるため)
- PiTaPaキッズカードを紛失した際には再発行してもらえる(要手数料)が、その場合も手元に新しいカードが届くまで2~3週間を要する。
有料で設定できるメール通知機能です。
PiTaPaキッズカードで駅の改札機を通過すると、駅名・時刻が保護者にメールでお知らせしてくれるので安心!
バス、JR西日本(ICOCAエリア)等の全国相互利用サービスエリアでは利用できません。
ご注意
PiTaPaカードは種類が多くサービス内容が異なります。
※ジュニアカード、キッズカードを発行していないPiTaPa提携カードもあります。
提示優待サービスがあったり、利用ポイントがたまったり入会特典がついたりと上記以外のメリットもあります。
こどもICOCAの特徴
- 全国で一般的な「プリペイド」式の交通系ICカード。小児運賃が適用される子ども用
- こども用のICOCAは記名式になります(PiTaPaは大人も子供も記名式です)
- チャージ+デポジット料金を前払いします。入金して繰り返し使うことができ、定期的なチャージが必要です
- JRみどりの窓口で購入できます(券売機では購入できません)
- こども用のSMART ICOCAはありません
こどもICOCAのメリット
- 駅ですぐに購入できる
- 紛失再発行が可能(要手数料)
- 電子マネー機能が使える
- ICOCAのポイントサービスが利用できる
電子マネー機能が使えると、現金を持ち歩かなくても自動販売機でお茶が買えたりして便利ですね。
ただ、高学年ともなると友人におごってしまったりするトラブルもあるようです。きちんとお金のルールが守れるようにしておくことが必要です。
こどもICOCAのデメリット
- チャージ残額の管理、入金が必要
- ポイントサービスは事前の利用登録が必要
- こどもICOCAに貯まっていたICOCAポイントは大人用ICOCAに引き継げない(ICOCAポイントは無効となります)
ICOCAのポイントサービスはJR西日本内の利用でポイントがつくサービスです。こどもICOCAの場合は、時間帯指定ポイントは対象外です。
こちらのポイントはPiTaPaの場合には自動的に割引されることになります。
電子マネー利用にもポイントがつくのですが、PiTaPaキッズカードユーザーは電子マネー機能がありません。
子供用PiTaPaとICOCAと回数カードの使い分け方
子供用交通系ICカードをPiTaPaにするかICOCAにするかですが、基本的には親が利用しているカードに合わせるといいでしょう。
JRをよく利用する方はICOCAユーザーでしょうし、地下鉄・バス、私鉄をよく利用するのであればPiTaPaを利用していると思います。
もし、親御さんが特に交通系ICカードは使ってこなかったのであれば、電子マネーを使えたほうがいいのであればICOCAを選ぶ、チャージの残高管理が面倒なのであればPiTaPaを選ぶとすればよいでしょう。
中には交通系ICカードと回数カードの使い分けで考え込んでいる方もいらっしゃるかと思いますので、回数カードについて大まかな概要をご案内いたしますね。
回数カード(回数乗車券)って?
鉄道会社によって種類や形式はいろいろですが、代表的なのは10回分(5往復分)の代金で11回分の利用ができるパターンです。10回乗って、1回タダで乗れる切符が手に入る感じでしょうか。
有効期間は発売日から3ヵ月のものが多く、期間内に使い切ってしまわないといけません。JR利用者で1か月に11回も乗車しない場合はポイントがつかないので、回数券のほうがお得にはなります。
ちなみに、Osaka Metro・大阪シティバスの回数カードには有効期限はありません。そして回数カードの払戻しはできません。
休日限定や時差(平日昼間用)のもっとお得な回数券は大人のみで、子ども用には普通回数券のみとなります。
JRや京阪などは乗車券タイプ(きっぷ式)なので1枚1枚取り出すのが手間といえば手間です。
大阪メトロ、阪神・阪急・近鉄などは磁気カード式です。カードは使い捨てです。使い終わったカードは記念に持っていてもいいのですが、駅に設置された回収箱に入れるといいです。
回数券は家族や友達と分け合える
乗車券タイプの回数券は1枚ずつ利用できるので、家族や友だちとシェアできるのも便利な使い方です。JR西日本の場合、おとなの回数券1枚をこども2人分として利用することができます。
磁気カード式の回数カードも券売機で切符を購入することができます。発行された切符は当日限り有効となります。
PiTaPaとICOCAは記名式ですので本人利用が基本となります。
ICOCAを使った券売機でのきっぷ購入分はポイント計算の対象とならないので、お得を分け合うことはできません。
回数券利用がおすすめの場合とは
小学生ともなりますと行動範囲も広がり、公共の交通機関を利用することが増えてくるかと思います。
複数の交通機関を利用する場合回数券も鉄道会社毎になり、管理が面倒です。
「券売機で切符を買わなくていい、バス乗車で小銭をきにしなくていい」交通系ICカードはやはりとても便利ですので、回数券より断然おすすめです。
ただ、PiTaPaは申請してからカードが届くまでに日数がかかるのでその間のつなぎとして回数カードを利用するといいですね。
普段は車での移動がメインで長期休暇の時の家族旅行で電車を利用するくらいというのであれば、シェアできる回数券が手軽です。
子供用交通系ICカードについてのさいごに
子どもにカードを管理させるのは不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、これも社会勉強です。
小1の息子は最初は人の多い難波や天王寺、梅田の改札では戸惑っていましたが、すぐに慣れましたよ。自分専用のカードはうれしいようで、お気に入りのパスケースに入れて大切に使っています。
以前は自動券売機の前で(子ども用運賃はいくら?)と路線の運賃表で調べて切符を購入するのが手間でしたが、子供用の交通系ICカードで家族でのお出かけが以前よりも身軽になりました。
ぜひ活用されてみてください。