今回は革靴や革のブーツにカビが生えてしまったときの応急処置とカビを徹底的に取るお手入れ方法についてです。
また、カビの臭いが染みついてしまった靴の消臭方法もご紹介します。
革靴についたカビの応急処置方法を教えて!
お気に入りのブーツ、お手入れして保管しておいたのにカビが~!!
靴の表面をお手入れしていても、靴底が汚れたまましまってたりするとカビが生えちゃうのよ。
靴底~!?
確かに靴底はノータッチだったよ。
明日履く予定だったのにどうしよう~。
応急処置としては
タオルを水で濡らし、固くしぼってから液体アルコールをつけてよく揉んで拭いてみるといいよ。
そして半日ほど陰干しすればOK。
ありがとう~
さっそくやってみる!!
お気に入りの革製のブーツ、取り出してみると白っぽい汚れがついていたりしませんか?
これはカビが発生してきたためです。ホコリがたまっただけではないのです。ショックですよね。
でもこの程度なら割と簡単に取り除くことができるので安心してくださいね。
液体アルコールというのは、消毒用エタノールのことで、薬局やドラッグストアで購入することができます。
(消毒用エタノールは無水エタノールを精製水で薄めたものです。)
尚、液体アルコールをそのまま革製品に使用すると表面が溶けてしまうことがありますのでご注意ください。
その後、半日ほど陰干しする。
革製ブーツのカビのお手入れをしっかりするには
久しぶりに取り出した革靴やブーツにカビがたくさん発生してしまって、応急処置だけではどうにもならないこともありますよね。
そういうときにはしっかりとカビを取るお手入れをしてあげましょう。
革製ブーツのカビを取るのに用意するもの
- 布切れ
- 靴用の除菌・抗菌スプレー
- 革靴用クリーム
- 皮革用防水スプレー
- マスク
- ビニール袋
布は使い捨てになります。洗濯してある清潔なものを用意してください。使い終わった布はビニール袋に入れて捨てます。
- まず最初に布で表面のカビを拭き取ります。カビを吸い込まないようにマスクをして作業してください。ごしごしと取れるだけ拭きます。
取ったカビが再付着しないようになるべく布の同じ面で拭かないように気を付けてください。
靴の中のカビも忘れずに取ってください。 - 靴用の除菌・抗菌スプレーをブーツ全体にスプレーします。靴の内側にもスプレーしてください。
全体にかけたら、新しい布に除菌・抗菌スプレーをしみこませて念入りに拭いていきます。 - 1週間ほど風通しの良い場所で陰干しします。
- 1週間後にまたカビが発生しているようでしたら、また手順1~3の作業を繰り返して下さい。
カビの菌を完全に取りきらないと再びカビが生えてきてしまいます。 - 次に靴を水ぶきします。
ゆるめにしぼった布で水拭きします。水がしみこみ全体的に革の色が変っても、乾いたらちゃんと戻ります。 - 水拭きをした靴を乾燥させます。
- ここからは通常の革靴のお手入れをしていきます。
靴クリーナーで油汚れを落し靴クリームで栄養を補給します。 - 2、3日ほど風通しの良い場所で陰干しして靴クリームを乾かしてなじませます。
- カビ菌や汚れの付着を防ぐために防水スプレーを吹きかけます。
ご注意:水ぶきに適さない靴もあります。(色落ちする革や表面加工している革など)その場合は水ぶきの工程ははぶきます。
除菌スプレー、靴革用クリーム、防水スプレーはあらかじめ目立たない部分で色落ちや変色しないかテストしておくことをおすすめします。
ブーツについたカビの臭いの取り方
応急処置でカビを取ったものの、なんだか臭う・・・そんなときのカビの臭いの取り方を3つご紹介します。
ブーツについたカビの臭いの取り方1 10円玉を使って応急処置
ブーツの中に10円玉を敷き詰めると良いです。
10円玉の素材である銅には抗菌作用があります。効果のあるのは10円玉に接している部分ですので、10円玉は重ならないように敷き詰めます。
また、臭いの原因である菌は風通しの悪いつま先部分に多いのでつま先には多めに10円玉を入れると効果的です。
10円玉を入れたら一晩置いて翌朝には10円玉を取り出しておきましょう。
コツ
なるべくきれいな10円玉を使うこと
キレイな10円玉がない場合は、ウスターソースで10円玉を磨くと、ピカピカに蘇ります。
水洗いしてから水分をふき取り靴に入れてください。
ブーツについたカビの臭いの取り方2 消毒用エタノールを使って殺菌してしまう方法
10円玉の消臭作用で追いつかないほどの臭いであれば、消毒用エタノールを使いましょう。
手順
- 消毒用エタノールをスプレーボトルに詰め替えたものを用意する。
(スプレーボトルは100均でも売っています。アルコール可のものを用意してくださいね。) - 新聞紙をくしゃくしゃに丸めたものに消毒用エタノールをスプレーする。
- 消毒用エタノールをかけた新聞紙をブーツの中に詰めます。
エタノールが乾いたら新聞紙を取り出して消臭完了です。
消毒用エタノールを直接ブーツの中にスプレーしてもいいのですが、靴の表面に液がとんでしまうとシミの原因となりますし、長さのあるブーツだと均一に振りかけるのが難しいので新聞紙にスプレーしてから詰める方法がおすすめです。
ブーツについたカビの臭いの取り方3 靴専用の消臭スプレーを使って徹底ケアする方法
靴の独特の臭い対策にはやはり専門の消臭スプレーがよく効きます。
たくさんのメーカーから靴用消臭スプレーが出ていますが、中でもおすすめは、フットケア専門ブランドの“ドクターショール”の消臭・抗菌 靴スプレー 無香料 です。
ドクターショール独自の抗菌成分コーキンマスターが372種類もの細菌・カビに作用し、ニオイ菌繁殖を抑えるスプレーです。
効果の持続時間が長く、コスト面でも評価の高いアイテムです。スプレー後、1~2分してから靴を履いてOKの瞬間消臭なのも慌ただしい朝にシュッとひと吹きするだけなのは助かりますよね。
ドクターショールの製品はデパートの靴売り場でも売られているので信頼できますよね。また、ハンズやロフト、多くのドラッグストアやスーパーでも取り扱っているので入手が容易です。
革靴のカビの応急処置と革ブーツのカビのお手入れ方法や臭いの取り方のさいごに
わぁ!
革製のブーツを水拭きだなんて初めてでドキドキしたけど、結構大丈夫なんだね。
雨でできた水濡れシミも取れたので嬉しい~。
通常の靴用クリーナーは油汚れを落とす為だからね。水でできたシミを落とすには水が効果があるよ。
革靴の中でもブーツはカビが生えやすいものです。
カビをしっかり取って、お気に入りのブーツでまた出かけてくださいね。