TVでフィギュアスケートの番組をしてるとついつい見ちゃう。
でも、長年見てきたはずなのに、いつまでたってもジャンプの種類が覚えられないんだよね。
ジャンプの名前と違いを見分けられると更に楽しくなるよ。
でもジャンプっていろいろあるでしょ?
名前だけでも覚える自信ないな。
基本の6種類の名前を覚えて、見分けるコツを頭に入れて置けばだんだん見分けられるようになるよ。
6種類!?それなら、覚えられそう。
見分けるコツもあるんだね。
教えて~!
フィギュアスケートのジャンプの種類
フィギュアスケートは試合であれ、ショーであれ楽しみ方は人それぞれなのですが、やはり華麗なジャンプの成功を見たいですよね。
ジャンプが決まれば試合の順位が変わりますし、音楽とシンクロしたジャンプはその世界観にグッと惹きこまれます。
フィギュアスケートのジャンプの難易度
ジャンプの回転数は多いほど難しくなります。
2回転 double ダブル(2)
3回転 triple トリプル(3)
4回転 quadruple クアドロプル(4)
4回転は英語の解説では「クワド」と省略して言うことが多く、日本では「4回転」と日本語で言うことが多いです。
また、アクセルジャンプの場合は半回転多くなります。(トリプルアクセルは3回転半ジャンプということになります。)
それから、ジャンプの種類によっても難易度が違い、点数もそれによって決まります。
フィギュアスケートのジャンプは、難しい順に
アクセル(A)
ルッツ(Lz)
フリップ(F)
ループ(Lo)
サルコウ(S)
トゥループ(T)
の6種類があります。
この6種類のジャンプにはエッジジャンプとトゥジャンプに分けることができます。
※( )内は記号です。
エッジジャンプとトゥジャンプって?
ジャンプはエッジ系とトゥ系に分けられます。
トゥ(つま先)を突いて飛び上がるジャンプがトゥ系で、トゥを突かないのがエッジ系です。
アクセル
ループ
サルコウ
トゥジャンプ
ルッツ
フリップ
トゥループ
まずはこの6種類のジャンプ、名称だけでも覚えて置くと解説を(フンフン・・・)と頷きながら聞くことができますよ。
ジャンプの名前を覚えたら、見分けられるようになるコツを覚えてくださいね。いよいよ次の章で見分けるコツをご紹介します。
フィギュアスケートのジャンプの見分け方
ジャンプを見分けられるようになれればいいな~と思いますよね。
特に、生でフィギュアスケートを観に行きたいという方は3つくらいのジャンプだけでも区別できるようにしておくのがおすすめです。
試合やショーの会場では解説が聞けないので、自分で見分けられるようになると楽しいですよ!
フィギュアスケートのジャンプはみんなどうやって見分けているのか
ジャンプを見分けるときの基本は、
- エッジ系かトゥ系か
- 踏切足はどちらなのか
- 踏切は前向きか後ろ向きか
を見ます。
着氷の足は全ジャンプが右足アウトエッジになります。
ですから、踏切足でしか見分けられないのですよ~。
また、踏み切り足以外で見分ける方法としては、
- ジャンプに入るまでの動作(アプローチ)で
- 助走の軌跡で
- フリーレッグで
といった方法で見分けることもあります。
また、お気に入りの選手の得意なジャンプやクセなどで見極めるという人もいます。
愛の力は偉大なんです。
それでは、具体的に個々のジャンプの見分け方をご案内します。
アクセル
前向きに跳ぶのはアクセルだけです。
それ以外は全部、後ろ向きに跳びます。
アクセル=前向き
これさえ覚えればすぐに見分けられます。
ルッツ
ルッツの特徴はアウトエッジで踏み切るというところです。
アウトエッジって何?と思われる段階であれば、ハイヒールで足が外側にグキっとなる様子をイメージしてみてください。
左足でグキっとなると左肩が下がると思いますが、そんな感じです。
一番いいのは、自分の足でやってみることです。(捻挫しないように体重はかけないでくださいね!)
ルッツをしっかり踏み切るのは安藤美姫さんのジャンプがわかりやすいです。
また、4Lzを得意とする金博洋(ボーヤン・ジン)選手の場合も「助走で後ろ向きにまっすぐ滑って」そのあとに豪快な4Lzが来ます!
ルッツは難易度の高いジャンプなので、助走がしっかりあるのも見分けるポイントですね。
フリップ(メイプス)
ルッツとは逆にインサイドエッジで踏み切るというのが特徴です。
といっても、エッジだけに神経を研ぎ澄まして見てる訳にはいかないでしょうから、フリップとルッツの違う点を覚えておきましょう。
フリップは振り向きざまに跳ぶというクセを見つけてみてください。フリップ(Flip)=反転という意味でもありますからね。
ルッツとはちがって「クルッパッ」と振り向いて間髪を入れずに跳びます。
ルッツは左肩がグッと下がる瞬間(タメ)があります。
フリップは、クルクルとターンを入れてから跳ぶ場合もよくあります。
振り向きフリップ、クルクルフリップと覚えてください。
私はクルクルがないとまだ見分けられません。フリップは見分けるのが難しいジャンプのひとつです。
ループ(リットベルガー)
跳ぶ直前に椅子に「腰掛ける」形になるのが最大の特徴で、わかりやすいポイントです。
両足が少しクロスするところも特徴です。羽生選手の得意なジャンプの一つで、4ループを「シュッと跳んで」世界初成功させました。
腰掛けループと覚えてください。
サルコウ
サルコウは跳ぶ瞬間の脚に注目してみてください。「ハの字」になっています。エッジの形もスキーのボーゲンのような内股っぽい感じになります。
ハの字サルコウと覚えてください。
ループとサルコウは共にエッジジャンプなので、踏み切る時の足で見分けている人もいます。
(右利きのスケーターの場合)右脚が前ならサルコウ、左脚が前ならループとなります。
トゥループ
左足を右足の後ろに回し、左足のトゥを氷に突いて、右足で踏み切ります。左足が回り込むように入るところが特徴です。足の動きがちょっとコンパスっぽくなります。
あとは跳びあがる瞬間と降りた瞬間が同じ姿勢に見えるところもポイントです。
フィギュアスケートのジャンプの種類の見分け方のさいごに
ひとまずは「アクセル」「サルコウ」「ループ」の3つを見分けられるようになるといいですね!
フィギュアスケートのジャンプは気になってくると他にも「ディレイドジャンプ」や「バレエジャンプ」、「シングルオイラー」なども目にとまるようになってくるかもしれません。
オープン・アクセルやディレイド・アクセル、タック・アクセルとアクセルジャンプだけでも実はいろいろあります。
ディレイドジャンプは、飛び上がってから回転が始まるジャンプで、回転のスタートを遅らせる分、早く回りきることが必要です。普通に跳ぶより難しくなるのでGOE(出来ばえ点)がつきます。
ジェイソン・ブラウン選手の180度開脚するバレエジャンプ、2018年11月に引退されたアダム・リッポンさんの「リッポン・ルッツ」(両手をあげての3回転ルッツ!)は華麗でため息がでました。
手をあげてジャンプするのは「タノ」と呼ばれますが、これはカルガリー五輪男子金メダリストのブライアン・ボイタノさんが始めたからです。
高難易度ジャンプも素晴らしいですが、個性や曲に合ったジャンプを見るのもスケート観戦の楽しみのひとつです。
紀平梨花ちゃんのトリプルアクセルを見逃さない自信ついたー!
会場に応援しに行くぞー!
尚、この記事では右利き左回りの選手で説明しております。
少数ですが、左利き右回りの選手もいらっしゃって、踏み切りの足と着氷の足が全て左右逆となります。
フィギュアスケート関連の記事をまとめました。ご興味あればぜひ!
フィギュアスケート観戦のチケットの取り方や持ち物を紹介する記事もありますよ。