なかなか掃除が小まめにできない洗濯機の排水口。
気が付いたときにホコリをふき取ったりはするものの、排水口内部にはヌルヌル汚れがたまっています。
年に1回くらいは中までスッキリ掃除してみませんか?
今回は洗濯機の排水口の掃除方法です。
部品を取り外して隅々までしっかり掃除する方法、汚れに触らず簡単に掃除する方法、汚れをためないコツなどをご紹介します。
洗濯機の排水口の掃除の仕方 洗濯機パンのあるタイプ
年末大掃除のときには是非行っていただきたい、排水口の汚れ落とし。
年末大掃除以外でも次のような気になる症状があれば掃除してみてください。
洗濯していると排水はできているものの、洗剤の泡が排水口周りに残っていることはないでしょうか?
これは排水口に汚れがたまっているサインなので、掃除することにより改善することがあります。
排水口の掃除に使うもの
バケツ
重曹(なければ浴室用洗剤でもOK)
古歯ブラシ
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
雑巾
新聞紙
ゴム手袋
お湯(50℃くらい)
※あまり熱いと配管や排水口の素材を傷めてしまいます。また低すぎると効果が弱まります。
洗濯機の排水口のお掃除の手順
準備
- 排水口の部品をお風呂のあらい場で洗う場合は、埃などの汚れが流れて行かないように風呂場の排水口にネットをつけるなりしましょう。(100均でシートタイプやネットタイプといろいろあります。)
- バケツにお湯と重曹を入れておきます。
(なくてもOK) - 洗濯機のコンセントを抜き、水道の蛇口を締めます。
お掃除開始!
1 洗濯機パン(防水パン)から目皿を取り外します。
目皿から洗濯機の排水ホースも外します。
回すと外れるようになっています。汚れがこびりついて固まっている場合は割りばしなどを使ってクルッと回し、外します。
洗濯洗剤や糸くず、毛髪などのゴミを古歯ブラシを使って取り除いていきます。
取り除いたゴミはそのまま流さずに、新聞紙などにおき、後で丸めて捨てましょう。
(そのまま流すと詰まりの原因となってしまいます。)
2 排水トラップの部品を取り外します。
部品が汚れの付着により固まってしまい取り外せないのならあきらめましょう。
無理な力を入れると破損してしまうことがあります。
その場合は、外せる部品だけを掃除するか後ほどご紹介する「簡単な排水口の掃除方法」を試してみましょう。
入っていた順番は覚えておきます。(忘れると戻すときに困ります。特にパッキンの位置は重要です。)
はずした部品は重曹とお湯の入ったバケツにつけていきます。
つけおきすることで汚れが浮いてきます。
(重曹を使わない場合は部品に浴室用洗剤をスプレーしておきましょう。)
3 排水口のパイプ部分にとりかかります。
パイプの内部を古歯ブラシを使って汚れをこすり落とします。
4 排水口にお湯を注ぎます。排水口を温める目的なのでコップ1杯程度の量でOKです。
5 排水口に酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を大さじ2~3杯振りかけます。
6 お湯をそっと注いで酸素系漂白剤を溶かします。
大量のお湯をいっきに流すと、酸素系漂白剤が流れていってしまうので、ゆっくり静かにお湯を注いで下さい。
7 しばらく放置します。(1時間以上~一晩くらい)
このときにでる泡の力と漂白除菌力でぬめりを分解してくれます。
発泡している間の臭いは無害ですが、換気はしてください。
8 放置している間に排水口トラップの部品を洗います。
部品の汚れを拭き取り、きれいになったら水で洗い流した後、水気を拭きます。
(私はこのときの汚れ落としに、使わなくなった歯ブラシやTシャツを切った布などを使い捨てしています。)
9 排水パイプの放置が終わったら、水で流しながら再度パイプ内の汚れをブラシで取り除きます。
10 8できれいになった部品を元に戻していきます。
この際にしっかりロックして固定しましょう。
ロックをしないと隙間から空気が上がってきて臭いの原因になったり、水漏れの原因になります。
11 さいごに水を注ぎます。
水を入れ忘れると臭いがあがってくる原因となります。
これで排水口のトラップもパイプ内部もピカピカです。
洗濯機のコンセント、水道の蛇口を元に戻しておきましょう。
お疲れさまでした!
注意事項など
今回は酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使っていますが、汚れがひどく落としきれない場合は塩素系漂白剤を使っても良いでしょう。
その場合は製品の注意書きに従って使用してください。
酸素系のものと混ぜると危険なため、単独で使い、換気はよりしっかりと行う必要があります。
酵素系漂白剤には配管につまっているゴミ(髪の毛など)は分解できません。必ず取り除きましょう。
ラバーカップ(吸引カップ)を使う、もしくはパイプブラシ(100均でも売っています)を使ってみます。その際、ゴミを奥に押し込まないように注意してください。
配管の奥の方まで詰まっている場合は水道業者さんに頼んで詰まりをとってもらうことになります。配管内の高圧洗浄は、数万円~の費用が掛かります。
洗濯機の排水口の詰まりがあるとどんなトラブルが起こるのか
排水口の掃除を長期間しないでいると詰まってしまうことがあります。
これは洗剤のカスや衣服についていた汚れ、繊維、ホコリなどがぬめったところに溜まっていくためです。
そうして次第に水の流れが悪くなり、つまってしまいます。
そうするとどんなトラブルが起こるのでしょうか。
排水口から臭いがあがってくる
ひどいと洗濯した衣服にまで臭い移りすることがあります。
洗濯機に表示エラーが出てしまう
排水や脱水のときなどに表示エラーが出て止まってしまうことはありませんか?
中の洗濯物の偏りのときにもでますが、水の流れが悪い場合にもでます。
洗濯機のトラブルではなくて排水口の汚れが原因のこともあるのです。
更にひどいと水が洗濯機パンからあふれて床が水浸しになります。
洗濯機の排水口に汚れをためないようにするコツ
- 洗濯機の糸くずフィルターのゴミはこまめに捨てる
- 洗濯槽の汚れを定期的に酸素系漂白剤で落とすようにする
洗濯槽がきれいになることによって、排水口に汚れが溜まりにくくなります。 - パンのホコリは拭き取り、きれいにしておく
- マンションなら定期的に排水管高圧洗浄があるので、それは必ず受けるようにする
これだけでも排水口の汚れが溜まるのをかなり防ぐことができますよ。
また、大掛かりな掃除はできないときには次の方法をお試しください。
簡単な排水口掃除方法
トラップの取り外しはしなくてすむ、お手軽な掃除方法です。
目安として、排水の流れが悪いと感じたときや2~3カ月に1回くらい行うといいでしょう。
- 排水口に重曹(1カップ)をふりかけます。
- お湯(1カップ)にクエン酸(小さじ2)を溶かしてかけます。(代わりにお酢1/2カップでも良い)
- シュワシュワ泡が出てきます。10分~30分ほど放置し水を流しましょう。
さいごに
最近の洗濯機は節水タイプのものが増えてきました。
縦型ではなく、ドラム式タイプであればもっと少ない水量で洗うことになります。
そうすると排水時の水の勢いが弱くゴミが流れる力が弱くなり、排水トラップにゴミがたまりやすくなるのです。
そういった事情もあり、洗濯機の排水口の掃除はしっかりしておく必要があります。
清潔な環境で衣服を洗いたいですね。