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廃プラスチックとは 問題はなぜおきるの?マイクロプラスチックの影響って?

廃プラスチック ペットボトル
廃プラスチックとは何でしょうか?

また、廃プラスチックがどのような問題を起こしているかについてご紹介していきます。

目次
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廃プラスチック(はい ぷらすちっく)とは

廃プラスチック(はい ぷらすちっく)とは

使い終わってゴミとなったプラスチック製品のことです。

プラスチックの原料は石油

自動車の燃料であるガソリンと同じ「石油」からプラスチックはできています。

石油はもともと液体なので、簡単にいろんな形のものにすることができます。

安くてたくさんの量が必要なものを作るのにプラスチックはとても便利なのでいろいろなモノに使われています。

いろいろなものに使われるプラスチック容器とプラスチック包装

物を入れるためのもの、包んでいるものを「容器」「包装」といいます。

必要な物を使うといらなくなるものです。

ですから、これらの「容器」や「包装」はすぐにゴミとなってしまう運命なんですね。

たとえばスーパーやコンビニに買い物に行くと、

食べ物のほとんどのものがプラスチックからつくられたもので包装されています。

スナックの袋や

デザートのカップ、

ペットボトルや

魚やお肉ののった白いトレー

そしてそれらをレジ袋に入れて持って帰ります。

中身を食べたり飲んだりして消費(使ってしまうこと)すると、たくさんのゴミが出ます。

これらが廃プラスチックとなるのです。

また、プラスチックでできた製品(家具やおもちゃなど)も使わなくなるとゴミとなり、廃プラスチックとなります。

以上のお話しは家庭での身近な例でしたが、工場や会社などでもプラスチックは多く使われています。

家庭から出るプラスチックゴミは「一般系廃プラスチック」

工場や会社などの企業から出るものは「産業系廃プラスチック」

と言われます。

あかね
あかね

廃プラスチックとは

石油を原料とするプラスチックからできたものが

ゴミになると

「廃プラスチック」となるんだね

日本でどのくらいのプラスチックごみが出ているの?

日本国内で排出(はいしゅつ)される廃プラは、年間約900万トンです。

そのうち、産業系廃プラスチックは700万トンをしめます。

プラスチックが問題なのはなぜ?

プラスチックの製品は軽くて丈夫ですし、安く買うことができます。

ムダなものは買わず、ひとつのものを大事に長く使えばゴミを減らすことになるでしょう。

ところが、毎日使うものにプラスチックがたくさん使われています。

食材のラップ包装、トレー容器は毎日使い捨てにされています。

そして化粧品や洋服にもプラスチックが使われています。

プラスチックがごみとなるのは毎日相当な量となりますから、到底国内だけで処理できるものではないのです。

日本で処理できないプラスチックごみはどうしているのかというと、リサイクル資源として外国に輸出しています。

あかね

使い捨てにされたプラスチックが

どんどんゴミになって

処理できないくらいなんだって。

外国の人がそれをひきうけてるっていうこと?

プラスチックごみの海への影響

プラスチックごみは、以前は中国が主な輸出先だったのですが、その中国が2017年に廃プラの輸入を禁止しました。

行き場を失ったプラスチックごみは、風雨にさらされている状態です。

放置されたプラスチックごみは太陽の紫外線で劣化し、粉々になってマイクロプラスチックとなります。

マイクロプラスチックとは、5mm以下のサイズになったプラスチックのことです。

マイクロプラスチックは風でとばされ、ちらばります。

また、プラスチックごみをポイ捨てする人もいます。

そうしたプラスチックが海に流れつくこともあります。

海のプラスチックごみも紫外線でもろくなり、波でくだかれ、マイクロプラスチックとなります。

また、洗顔料に入ったスクラブやポリエステルやフリースなど合成繊維(ごうせいせんい)でできた衣服を洗濯すると、とても小さなマイクロプラスチックが下水処理を通り抜けて海へ流れ出ます。

海にはたくさんのマイクロプラスチックがただよい、海が汚されていることがとても大きな問題となっているのです。

とても小さなマイクロプラスチックは、回収することはとても難しく、海にはどんどんたまっていく一方です。

あかね
あかね

海がゴミ箱になっているみたい。

このことを海洋汚染(かいようおせん)といいます。

魚たちがかわいそうだね。

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マイクロプラスチックの影響は人体にもおよぶ?

海にただようマイクロプラスチックを魚が食べてしまうという問題があります。

体内にマイクロプラスチックが溜まった魚を人が食べるとどうなるのか心配になりますよね。

プラスチック自体に毒性のある成分が含まれていることもありますし、海に漂っている間に有害な化学物質が付着していることもあります。

体内にたくさんのマイクロプラスチックがたまった魚を人が食べると人の体にも悪い影響がでるのではないかと心配されています。

たとえば、免疫が弱まって病気になりやすくなったり、がんの発生率があがるといったようなことです。

マイクロプラスチックは魚たち、海洋生物に害を及ぼしていることはわかっていますが、人体への影響はまだ十分に研究されておらず不明です。

廃プラスチックとその問題がわかる本の案内

今のままでは、2050年の海では魚よりもプラスチックの量が多くなってしまうと言われています。

(2016年の世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)より)

プラスチック問題は今とても注目されています。

魚や動物がプラスチックを食べている衝撃的な映像とともに流れるニュースには、多くの人がショックを受けているのではないでしょうか?

G20大阪サミット(2019年6月28、29日開催)での議題のひとつにプラスチックごみの問題があります。

驚くことに、日本周辺の海のプラスチック密度は世界平均の27倍もあるということです。

もっと詳しく廃プラスチックのことについて調べたいときにおすすめの本をご紹介します。

ナショナル ジオグラフィック日本版 2018年6月号<特製付録付き> [雑誌]

クジラのおなかからプラスチック

プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する

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