家の中の空気をクリーンにしたいならばエアコンは年に1回は掃除したいものです。(暖房も使う場合は年2回)
ところが専門の業者を頼もうとすると結構なお値段だったりします。家にエアコンが複数台あるとなかなか簡単には頼めないですよね。
そういう場合は自分でエアコンを掃除してみましょう。準備するものと手順がわかれば掃除も可能です!
掃除が原因で故障しないように、注意点やコツもしっかり確認してから取り掛かりましょう。
エアコン掃除の手順と準備する道具
エアコン掃除に使う道具や手順を確認しましょう。
エアコン掃除に使う道具
- 踏み台や脚立
- 掃除機
- 中性洗剤(食器洗いやおしゃれ着洗いの洗剤が中性です)
- バケツ
- 古歯ブラシ(掃除ブラシは100円ショップにも種類がたくさんあります)
- ぞうきん
- その他
わりばしなどの細い棒や綿棒、つまようじなどがあると手や指の届かない細かいところの掃除に便利です。
メラミンスポンジを小さく切ったもの、ゴム手袋やマスクもあるといいです。
目の位置より高いところの掃除のため、眼鏡があればかけましょう。
エアコン掃除の手順
1)コンセントを抜く
作業の安全のためには、足場の周りにモノを置かないようにし、コンセントを抜きます。
2)本体を掃除します。
まずはエアコンの上部のホコリやゴミを取ります。
柔らかい布やハンディモップが手軽で便利です。
掃除機で吸い取る、固く絞った雑巾で拭き取るといった方法でも構いません。
3)部品を取り外します。
パネル(本体のフタ)やフィルター、ルーパーなど取り外せるものは外します。
外し方は機種により変わります。取扱説明書を確認したほうがいいです。また本来取り外せる場合であっても、ホコリや汚れが固まって外せなくなっている場合はムリは禁物です。
パネルやフィルターはプラスチック樹脂でできていますので、やさしく取り扱います。
開けにくい、はずれにくいからといって無理をすると経年劣化などで弱っていて簡単に割れてしまうことがあります。
4)フィルターの掃除をします。
最初にざっと掃除機で埃を取ります。ホコリがくっついてしまっている部分は古ハブラシで軽く擦りとります。
汚れがひどい場合にはつけ置きして汚れを浮かしてから落とします。
フィルターの目詰まりを防ぐには、掃除機で埃を吸い取るのは外側から、洗ってシャワーをかけるのは内側からです。
5)アルミフィンの掃除をします。
アルミフィンとは、フィルターを外したら見える金属性の薄い板がたくさん並んでいる部品のことです。
熱交換器とも呼ばれます。
まず、掃除機で見えるほこりを吸います。あれば掃除機のヘッド部分はブラシタイプのものが良いでしょう。
6)吹き出し口(シロッコファン)やルーパーの汚れをふき取ります。
ルーパーは風向きを変えてくれるパネルの部分です。
どちらも固く絞った雑巾で汚れをとります。汚れがひどい場合には中性洗剤を水で薄めたものを使います。
洗剤を使った場合は、必ず水で仕上げ拭きをし、洗剤が残らないようにして下さい。
送風ファンに発生したカビは健康被害に大きく関わるところですし、カビ臭の原因にもなる部分です。
ここにカビがついていると部屋中にカビが撒き散らされることになりますからね。丁寧に掃除しておきましょう。
7)洗った部品を乾かします。
せっかく洗った部品に水分が残っているとエアコンの故障の原因となったり、カビの発生の原因となります。
新聞紙を敷いた上にパーツを並べたり、壁に立て掛けたりして陰干しします。
乾いたら元通りにフィルターや部品をセットします。
8)仕上げに内部を乾かします。
電源を入れて送風運転を行います(30分ほど)
これは必ず行ってください。
エアコン掃除の裏技
シーズンオフの送風運転
シーズン最後の日に送風を十分に(3~4時間)かけて内部を乾燥させると、カビの発生はかなり抑えられます!
フィルターカバーの上に使い捨てフィルターを被せておく
フィルター用のフィルターということになりますが、新しいものと取り替えるだけで内部のフィルター掃除の手間が不要になります。
「エアコンのホコリ集めてポイ」といった商品などがあります。
エアコン掃除の注意点
「エアコンの掃除をした後動かなくなってしまった」というようなことがないようにするために、特に気をつけるポイントをまとめました。
アルミフィンの掃除のときの注意点
アルミフィンは簡単に変形してしまいますのでやさしく取り扱ってください。
変形すると熱効率が悪くなり、電気代に響くことになります。
エアコンにお掃除ロボがついているタイプに注意!
自動でお掃除してくれる機種というのがあります。
お掃除用ロボットは繊細にできていて壊れやすく、ロボが壊れてしまうと本体も動かなくなる場合が多いです。
お掃除ロボには決して手を出さないようにしましょう。
スチームクリーナーについて
エアコンの内部には、熱に弱い部品もあります。
スチームクリーナーを使うと蒸気が拡散されて、電気系統に水滴が付着して故障の原因となってしまいます。
スチームクリーナーは使わない方がいいです。
エアコン掃除を業者に頼む場合のチェックポイントとは
エアコンの掃除は上記の方法である程度自分でできますが、手の届かない内部の方は無理せず業者の方にお願いするほうがいいです。
ヘタに手を出して故障させてしまうとエアコンを買い替えるハメになったという話しをよく聞きます。
どの業者にするかについては、ついつい値段で決めてしまいがちです。しかし掃除の内容によっては自分でするのと変わらないこともあるようです。事前に確認してから頼むようにしましょう。
- エアコンを分解して徹底的に掃除してくれるか
- 高圧洗浄で、十分な水を使って洗ってくれるか
この2点は確認しておきましょう。
さいごに
今回は比較的簡単な掃除の仕方をご案内しました。
エアコン用の専用のお掃除スプレーも売られています。そういったものを使う場合は養生(洗剤がかかってはいけない部分に保護シートをかけること)が必要となり大掛かりな掃除となります。
中途半端にすると故障の原因にもなります。(電装箱やセンサーを濡らしてしまったり、また洗浄液でドレンパン等の樹脂部品が侵されて水漏れを起こしたりといったことになります。)そして結局内部の掃除は分解しないとできないということは知っておきましょう。
自分で掃除する場合は上記の方法で行い、内部の洗浄は業者さんに任せるというのが掃除による故障を防ぐ方法です。