ミラクル エッシャー展が大阪にやってきました!
あべのハルカス美術館でエッシャー展を楽しんできた様子と感想、混雑状況や所要時間、グッズ売り場で人気のトリックノート、お得なチケット情報などをお伝えできればと思います。
エッシャー展 あべのハルカス美術館で開催!
エッシャーって?
マウリッツ・コルネリス・エッシャー
(Maurits Cornelis Escher, 1898年6月17日 – 1972年3月27日)
水が水路を流れて滝になって落ち、その下の水車が回ってまた水路を巡る塔の様子を描いたトリックアートを見たことがありませんか?
まるで永久機関のようなその“だまし絵”(トロンプ・ルイユ)を描いたのは、マウリッツ・エッシャーという画家です。
今年(2018年)、エッシャー生誕120年を記念して、世界最大級のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館の所蔵品から、約150点の作品が来日しました。
この150点あまりの作品すべてが日本初公開となるので見逃せない展覧会です。
東京でも大好評だったミラクル エッシャー展
ミラクル エッシャー展は「東京→大阪→福岡→愛媛」と日本を巡回します。先に行われた東京・上野の森美術館では来場者数は54日間で20万1420人と大変な人気ぶりでした。
大阪の後には福岡、愛媛でも開催予定です。
ミラクル エッシャー展の待ち時間はどれくらい?1周の所要時間は?
訪れたのは11月23日(金・祝)の午後1時頃、当日チケット売り場は10分くらい待ち時間がありましたが、入場はすぐにできました。
しかし、中に入ると人が多くて一つ一つの作品を見て回るのにすごく時間がかかります。
今回は音声ガイドを借りてじっくりと見ていったので、一周りするのに所要時間は2時間半くらいかかりました。(チケットを購入したりお土産を買う時間も含めて)
展覧会には小学生くらいの子を連れた人も多かったですし、カップルや友達同士で来た学生さんも多くて年齢層が若い感じでした。
多くの人は作品に見入って立ち止まってしまいます。じっくり見てしまうのがエッシャー作品の特徴のようです。とにかく緻密な絵が多くて細部まで気になってしまうのですよね。
入口ではあべのべあクリスマスツリーがお出迎え
あべのべあのツリーも良かったですが、チケット販売ブースの前にはエッシャーの《写像球体を持つ手(球面鏡の自画像)》が体験できる球面鏡が置いてあります!
作中のエッシャーと同じポーズをとって写真を撮るのもおすすめです。
エッシャー展の音声ガイドについて
一台550円で、イヤホンではなく機器本体を耳に当てて聞くタイプでした。操作は簡単ですし、お借りするときに説明してもらえます。
音声ガイドを務めるのは展覧会ナビゲーターでもあるバカリズムさん。落ち着いた声で話していて聞き取りやすかったです。不思議なエッシャーの世界観を声でもしっかり表現されていました。
エッシャーがどのような人生を送ってきたのか、どんな性格だったのかも音声を聞くとわかるようになっています。
エッシャーがアトリエで常に聴いていたバッハの音楽や展覧会公式イメージソングのサカナクションの『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』も楽しめます。
今回、息子と私はそれぞれ1台ずつ音声ガイド機器を借りましたが、絵を見るのに時間がかかるので1台を二人で聞いても良かったかもと思いました。
(同じ説明を何度でも聞くことができます。)
あべのハルカス美術館併設のロッカーを利用しよう
利用には100円硬貨が必要ですが、使用後に返金される(無料で利用できる)コインリターン式のロッカーがあります。
大きな荷物やコートなどは預けて、身軽になって絵画鑑賞を楽しみましょう。(中は人が多くて暑いです。)
小さいロッカーなのでダウンコート(2着)を入れるといっぱいになってしまいます。ぎゅうぎゅうと詰め込みました。
大き目のロッカーは最下段にあります。
両替機や傘立てもあるのが助かりますね。
尚、美術館閉館後はロッカーから荷物が取り出せなくなるのでご注意ください。
ちなみにキャリーバッグなどが入るような大きなサイズのロッカーは、同16階フロアのトイレ奥にありますよ。
「ミラクルエッシャー展」の感想
エッシャーの絵はすべてが版画です。
自らを「芸術家」ではなく「版画家」と考えていたようです。版画だけといっても技法はたくさんあることを今回初めて知りました。
木版やリトグラフは聞いたことがありましたが、より版画の深みを感じる「メゾティント」という技法のものなどもありました。写真っぽい表現をすることができますが、描かれるのは「自然にはないもの」なので不思議な印象の効果が強まります。
また、視点も独特で、コンピューターやドローンなどがない時代に「鳥瞰図(ちょうかんず)」で描かれた《バビロンの塔》など、その非凡さ、奇才ぶりを感じずにはいられませんでした。異世界からの眺めのようなものを感じました。
普通、塔などを描くときは下から見上げるような視点になりそうなものなのですが、飛ぶ鳥が見ているかのように上から見下ろして塔を描いているのです。
エッシャー展にはアマルフィ海岸(イタリア)の作品も多くありましたが、風光明媚な土地を旅行して回ったときの影響なのかもしれませんね。
音声ガイドで説明されていましたが、鳥瞰図の反対は「虫瞰図(ちゅうかんず)」というのだそうです。虫の目線ですね。
エッシャーの作品には、整列し、敷き詰められ、徐々に変化する鳥や魚、「でんぐりでんぐり」というトカゲのような奇妙な生き物、人面鳥、鏡面に映り込んだ自分といったモチーフが登場します。それらはファンタジー映画の一コマのような不思議な世界に思えました。
建物や人、生き物は変形させられているのですが、自然は自然のままに描かれているので、映画っぽいフィクション感があるのかと思いました。
不思議な世界をたくさん観ることができてとても楽しい展覧会でした。
体験型映像コンテンツ「ミラクル デジタル フュージョン」の待ち時間は?
展覧会の出口をでたところに行列ができていて、何かな?と思っていたら、それは動画を撮影するコーナーでした。
なんとエッシャーの“相対性”の中に自分が入り込むことができるのです。面白そうなので挑戦してみることにしました。
最先端デジタル合成技術を駆使したコンテンツの「ミラクル デジタル フュージョン」の待ち時間は30分でした。
結構みなさん、ノリノリでポーズを決めたり、動き回って撮影していて楽しい撮影風景です。
動画のダウンロード機能はこの日「調整中」となっていたので、撮影された動画を自分のスマホで録画しましたが、エッシャーの作品に見事に入り込めていて面白かったです。
手順はパネルにも書かれていますが、係員の方もその場で優しく説明してくれますので心配ないですよ。
来館者数200万人達成キャンペーン抽選会
訪れた時にちょうどやっていました。
キャンペーンの抽選会は11月25日までです。
可愛いアイシングクッキーをもらいました。
エッシャー展のグッズに大阪限定品はある?
ミュージアムショップはいつも楽しみにしています。
大阪限定グッズ
『生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展』公式図録
価格:2,700円(税込)
ブックバンドのカラーが選べるのですが、大阪限定の色が登場しています。
大阪展限定のミラクルブックバンドは“青×白”です。
※数量限定(なくなり次第終了)
クッキーカッター(2種:犬・クリスマスツリー) 各1,200円
クリスマスツリーバージョンは季節限定、大阪展からの販売です!
これはクッキーの抜型なのですが、たくさんのクッキーをモザイクアートのように敷き詰めることができるものです。
ミラクルエッシャー展で買ったもの
大阪限定グッズは買いませんでしたが、お土産を買いましたよ。
息子用に“キーキーパー”を買いました。
シリコン製で540円です。カラーはいろいろあります。(一緒に写っているリール付きのホルダーは自前のものです。)
これを鍵につけておくと、ランドセルに傷がついたりせず、ズボンのポケットに穴が開いたりせずにすみます。
東京展では売り切れにもなったMOZUさんの錯視トリックノートは必ず買おうと行く前から決めていました。“NOUTO”1,296円
こんなノートで勉強すれば楽しいだろうな~となんだか勉強したくなるノートです。
自分の手元にトリックアートがあるなんて本当に凄い!と感動しますよ~。かなりおすすめのノートです。
ミュージアムショップについて
営業時間と定休日は美術館に準じます。
展覧会のチケットが無くても入店できます。
エッシャー展 チケットがお得に割引になる方法は?
エッシャー展入場料金は、以下の通りです。
一般 1,500円 (1,300円)/ 高・大学生 1,000円 (800円)/ 小・中学生 500円(300円)/ 未就学児童 無料
※( )内は、前売・15名以上の団体料金
※障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)
優待サービスについて
各種会員券の提示で入場料金が割引になったり、入場券の半券の提示で食事代などが割引になることがあります。
利用できるものがあれば忘れずに割引を受けたいですね。
あべのハルカス美術館の料金が割引になる!
- 大阪周遊パス 特別展を1人から団体料金に割引
- ミュージアムぐるっとパス・関西2018 特別展を1団体料金に割引(本人のみ)
- 近鉄友の会 当日料金の200円割引(4名様まで)
帰ってから気がついたのですが、子どもが小学校から持ち帰ってきたエッシャー展のフライヤー(チラシ)にも100円割引券がついていました。
公共の施設、案内書などに置いてあるかもしれませんので、チラシがあったらもらっておきましょう。
映画や食事が割引になる
あべのハルカス17階にあるレストラン「プロントイルバール」でのお食事の割引やハルカス300(展望台)とのセットチケットもあります。(美術館前に案内がありました。)
他にも、アポロビル・ルシアスビルの対象店舗でも割引があります。
「あべのハルカス美術館」の入場券(展覧会期間中有効)を提示すると割引になるサービスがあります。
エッシャー展の半券で「ルーヴル美術館展」当日券も100円引きになります!
ミラクル エッシャー展《大阪展》の基本情報
生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 ようこそ超現実美術館へ
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
電話番号:06-4399-9050
会期:2018年11月16日(金)~2019年1月14 日(月・祝)
開館時間: 火~金/10時~20時、月土日祝/10時~18時 (入館は閉館30分前まで)
休館日:11月19日、26日、12月31日、1月1日
最寄駅
近鉄「大阪阿部野橋」駅 西改札
JR「天王寺」駅 中央改札
地下鉄御堂筋線「天王寺」駅 西改札
地下鉄谷町線「天王寺」駅 南西/南東改札
阪堺上町線「天王寺駅前」駅 よりすぐ
駐車場はないので、電車で行かれることをおすすめします。
どの駅からも駅下車すぐの好立地で、地下街を通れば雨にぬれずに行けます。
あべのハルカス美術館へはシャトルエレベーターで行けます。
乗り口は地下1階と2階となるのですが、混雑していて2階からだと乗り込めないかもしれません。
B1階から乗るのをおすすめします。
チャオプレッソあべのハルカス店にも行ってきました
あべのハルカス美術館を訪れた後、必ず立ち寄りたいのが、ひとつ上のフロア(17階)にある『チャオプレッソあべのハルカス店』です。
開催中の展覧会に合わせたラテアートのカプチーノが楽しめます。
今回はミラクルエッシャーカプチーノのケーキセットをいただきました。
カンノーロも食べました。
ガラス張りの喫茶店なので夜景がすばらしい!
ミラクルエッシャー展のさいごに
エッシャーの不思議な世界は子どもにも楽しめます。
昔も少年向けの漫画雑誌でも特集されたりしていたようです。
引き込まれるようなエッシャーの作品、とても魅力的でした。
子どもも楽しめたようです。