秋になると増えるアレルギー症状。ブタクサなどの花粉症かと思いきや、外では症状が出ない・・・。
そんな場合はダニアレルギーかもしれません。
秋になるとダニアレルギーの症状が出るという人が増えています。
秋にダニアレルギーが増える理由、ダニ対策で大切な掃除のポイントと布団の手入れ方法についてご案内します。
秋になるとダニアレルギーが増えるワケ。こんな症状がでたらご注意を!
じっとり暑い夏がようやく過ぎて涼しくなってくる頃、花粉症のような症状に悩まされていませんか?
秋にはブタクサなどの秋花粉がありますが、家の外ではなく、部屋の中でくしゃみや鼻水が出る場合はハウスダストやダニのアレルギーの可能性が高いです。
目の充血・かゆみ
皮膚のかゆみ・湿疹
鼻水・鼻づまり・くしゃみ
咳・呼吸困難
症状は花粉症と共通するものが多く、症状だけではどちらかと診断することはむずかしく、検査を行ってみないとはっきりしたことは言えません。
ただ、特徴としてはハウスダストアレルギーは、ホコリっぽい所で症状が出ます。ダニアレルギーはハウスダストの中に含まれるダニのフンや死骸に反応するアレルギーで、ハウスダストの8割以上がダニのものであることがわかっています。ダニは布やカーペットに多く生息しています。
肌寒くなってきて、衣替えをしたりする10月や冬用の布団・毛布に取り替えた頃に花粉症のような症状がでたのであれば、ダニアレルギーの可能性が高いといえます。
どうして秋にダニアレルギーが増えるの?
ダニは高温多湿を好みます。梅雨時から増え始め、3カ月後の夏頃にピークを迎えます。9、10月の秋になると大量に死にます。そして秋にはアレルゲンであるダニの死骸やフンがいっぱい発生することになるのです。
また季節の変わり目には、布団を夏物から冬物に替えたり、洋服も衣替えをします。その際にほこり(ハウスダスト)がたくさん出て、ダニアレルギーを発症しやすいのです。更に、寒くなると部屋の窓を閉めきるようになりますから、ダニが発生しやすくなるようです。
衣替えで出した衣服は必ず一度洗濯してから着るようにしたいですね。
秋のダニには掃除をひと工夫
ダニは室温20~30度、湿度60~80%が特に育ちやすい環境です。
ダニが多い場所は
- 絨毯(じゅうたん)、カーペット
- クッション、座布団
- ぬいぐるみ
- 畳
- 布団
です。
こういったところを重点的に掃除したいですね。
秋になると暑さも落ち着き、窓を開けても寒くありません。絶好のお掃除シーズンですのでこの時期にしっかり掃除をしておくとスッキリと過ごせますよ。
ダニ対策の掃除ポイント
掃除を始めるときはまず窓を開け、換気をよくしましょう。
寝室の掃除
布団をあげたり、シーツを整えたりするとホコリが舞い上がってしまいます。空中に浮遊しているホコリはなかなか下に落ちて行きません。1時間以上時間をあけてホコリが床に落ちてから掃除機をかけるようにしましょう。
フローリングの床
雑巾掛けしてホコリを除いてから、掃除機をかけるようにします。
カーペット、絨毯の床
丁寧にゆっくり掃除機をかけるようにします。
エアコンの除湿機能を使ったりして湿気を逃がすことも大切です。湿度が60%以上にならないようにしましょう。
押し入れの中の布団はまさにダニにとって絶好の住み家!
布団のダニ対策が最も重要ですので詳しくこれからご紹介します。
秋のダニ対策 布団を清潔に保つ方法
ダニのフンや死骸は水溶性
シーツや布団カバーは週一回水洗いします。
洗える布団は、フトン丸洗いができるコインランドリーで洗うのがおすすめです。
洗えない布団は週一回以上天日干しにし、取り込んだあとは掃除機をかけます。
布団の布地を吸い込むと掛けづらいので、掃除機のヘッド部分を専用ノズルにするか、ストッキングをかけると良いです。
1平方メートル当たり20秒を目安にゆっくり動かしてください。
生きているダニは掃除機では吸い取れない
生きているダニを掃除機でとりきるのは難しいです。ダニの脚先には鍵爪があり、布団の繊維にしっかりしがみついていて吸い取れないのです。
ダニは50℃以上になると死ぬので乾燥機にかけるのが良いです。20分程乾燥機にかけるとほぼ死滅します。
コインランドリーの大型乾燥機にかけるか、ふとん乾燥機のダニモードで退治しましょう。退治した後は掃除機で死骸を吸い取ります。
コインランドリーまで布団を持ち運べない、ふとん乾燥機を持っていないという場合は、クリーニング屋さんに頼むという手もあります。
チェーン店などのクリーニング屋さんでも家まで取りに来てくれて、届けてくれるサービスがあるので、利用するといいですね。
秋のダニアレルギーのまとめ
- 夏に増えたダニの死骸やフンが秋のダニアレルギーの原因
- 花粉症とのちがいは、屋外ではでないが室内で症状がでる、衣替え・布団替えで症状がでる
- ダニは高温多湿を好むので、部屋の換気と除湿が大事
- 部屋の掃除は舞い上がったホコリが床に落ちてから行う
- フローリングは雑巾がけしてから掃除機をかける
- ダニのフンや死骸は水溶性なので洗濯が有効
- ダニは50℃以上で死滅する
- 洗えない布団は高温でダニを退治し、掃除機をかけてフンや死骸を除去する
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