タケノコの水煮を料理しようと包丁で二つに切ると、節の中にびっしりと白い粒がついていてびっくりしたことはないでしょうか?
カビなの?
ゆがいたときの石灰なの?
アクなの?
とか
食べられないの?
取ったらいいの?
どうやって取るの?
と、いろいろ知りたくはないですか?
たけのこの中の白い粉は食べても大丈夫?
タケノコの白い粒は何だと思いますか?
生の筍にはないのですが、水煮になったタケノコを買ってきて料理しようとすると白いつぶつぶがたくさんありますよね。
中国産の安い筍の水煮だったから白い粒があるわけでもありませんし、この白いのはカビでもアクでも毒でもなく食べても大丈夫です。
いえ、むしろ健康に良いものです。
たけのこの白い塊の正体 その成分と効能とは
たけのこ内部にある白い塊は実は栄養素であるチロシンという成分です。
チロシンはアミノ酸の一種で、筍にはたくさん含まれています。
加熱するとたけのこから溶け出し、ゆで汁も白くなります。
そして冷めると筍の内部でチロシンが白く固まって残ってしまいます。
たけのこに含まれるチロシンの効能
チロシンは、疲労回復やストレスの緩和、脳を活性化してやる気や集中力を高めてくれるなどの効能があります。
うつ病、認知症、パーキンソン病の予防効果も期待されています。
また、代謝や自律神経をコントロールする甲状腺ホルモン、皮膚や毛髪の黒色色素であるメラニンの原料になります。
更にチロシンについて詳しく知りたいときはこちらの記事へどうぞ
>>チロシンを多く含む食品とその効果や効能 効率よく吸収するメニュー♪
たけのこおすすめ料理♪
チロシンは糖質と一緒に摂取すると吸収率が上がります。
脳のエネルギー源となるブドウ糖も摂れるタケノコご飯が効果抜群です。
脳を活性化してくれるのなら受験生に良さそうですね。(水煮は一年中手に入りますしね。)
ドーパミンの原料となるチロシンは集中力を高めるので、スポーツをする人にもいいですね。
ただし、たけのこはあまり消化の良い食べ物ではないので、試合の直前は避けたほうがいいかもしれません。
新社会人にはやる気アップとストレス緩和でで五月病対策にもなりますし、大人には白髪対策に積極的にとりたい栄養素でもあります。
たけのこの白い粉の取り方
チロシンはうま味のもとでもあるのですが、時間がたって酸化するとえぐみになります。
そして、筍の水煮の白い粉の成分は体に良いとわかっても、あまり量が多いと調理しても残ってしまい、ジャリジャリとした食感となってしまいます。
私は見た目的につぶつぶがムリなので今まで流水で洗い流していました。
結構さらさらととけて流れてしまいますよ。
でも、わざわざ水で洗わなくても、実はたけのこを切ってから5分くらい下茹ですると、白いつぶはお湯にとけてしまうのです。
たしかに細かい部分とりきれなかった白い塊も、煮物にするとなくなっていました。
煮物にすると再びチロシンは溶けて目立たたなくなるので取り除く際にさほど神経質にならなくても大丈夫です。
たけのこの中の白い塊の正体と取り方の最後に
タケノコについている白い粉は食べて大丈夫ということがおわかりいただけたでしょうか。
都市部に住んでいるとなかなか旬の筍が手に入らず、水煮になったものを購入することが多いですよね。
ちょっと見た目が苦手かもしれない水煮の筍の白いつぶつぶですが、実はうれしい栄養がたっぷりです。
しかも神経質に取り除く必要もなく、煮ると溶けてしまいます。
たけのこご飯は季節を感じる旬のものであり、五月病対策にもなる自然の恵みですね。