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安倍晴明神社は和歌山県にもありました~龍神村に残る陰陽師の伝説~

平安時代の陰陽師として知られる安倍晴明を祀った神社が和歌山県の龍神村殿原地区にあるのをご存知でしょうか。

森林公園丹生ヤマセミの郷のキャンプ場を利用した際の帰りに、近くにあった安倍晴明神社を参拝してきました。

目次
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安倍晴明神社は和歌山にもある

森林公園丹生ヤマセミの郷のキャンプ場に龍神村のガイドマップがあり、眺めていると近くに安倍晴明神社があることを発見しました。

>>森林公園丹生ヤマセミの郷 雨のコテージ泊でバーベキューと温泉を楽しんできました

龍神村ガイドマップ(一部)
龍神温泉ガイドマップ 安倍晴明神社
どうやら来るときに通ったトンネルの手前(キャンプ場からだと抜けた後)を曲がればすぐ近くにあるようです。

これは行ってみなければ!

安倍晴明神社は、丹生ノ川にかかる笠塔大橋(かさとうおおはし)という赤い橋の手前に建っています。

龍神村殿原の笠塔大橋
笠塔大橋 龍神村

境内の中にある神社というのではなく、道路端にある小さい祠の安倍晴明神社です。
ひっそりとたたずむ晴明神社

龍神村の安倍晴明神社

安倍晴明神社 龍神村 和歌山県

五芒星の描かれた絵馬が並びます。

平昌オリンピックでSEIMEIを披露した羽生結弦選手への応援絵馬もありました。

こんなところまで(ところにも?)来られていたファンがいらっしゃるんですね。

それにしても、こちらの晴明神社の前を流れる川の名前が“丹生ノ川(にゅうのかわ)”といい、羽生選手の名前と少しかぶる気がするのも何かの縁かもと感じたのは考えすぎでしょうか。

夢枕獏著の “陰陽師” は映画化され野村萬斎さんが主演されたのを観たことがあるのですが、その中にはこのような台詞もありました。

物語の中で安倍晴明と友人の源博雅の呪についての会話です。

博雅は晴明に尋ねます。

「“呪” とはなんであろう?」

すると晴明は、庭に咲く花を指差して答える。

「あそこに花が咲いているであろう。あれに人が“藤”と名を付けて、みながそう呼ぶようになる。すると、それは“藤の花”になるのだ。それが最も身近な“呪 ”だ」

名前は一番身近な“呪”であるというのを思い出してしまいました。

それはそうと、無人の神社なのでどこで絵馬を手に入れるのか、不思議です。

これから行かれる予定の方は龍神観光協会さんにお問い合わせされるとよいかと思います。

龍神観光協会 電話番号:0739-78-2222

また、和歌山県のサイトに晴明神社の絵馬の案内がありましたので参考資料としてご紹介しておきます。
>>平安時代を生きた陰陽師安倍晴明(外部PDF)

史跡 安倍晴明社

神紋「晴明桔梗(せいめいききょう)」の五芒星とともに『史跡 安倍晴明 社』と示されています。

使われている木が新しいですが、最近変えられたのかもしれません。

桔梗の花

ちょうど開花の最盛期をむかえた桔梗の花が供えられていました。

桔梗の開花時期:6~9月(6~7月頃が最盛期です。)

青紫色の星形で一重咲きの桔梗は清楚で神秘的ですね。

お賽銭は木のお椀に入れるようになっています。

安倍晴明神社の御神体は?

晴明がこの地を訪れた後に、この里に住む者が川底で光る玉石を見つけたそうです。

そして、これを晴明の御神体と考えて祠を建て、それを祀ったというのがこの社の始まりのようです。

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陰陽師安倍晴明の伝説(龍神村周辺)

神社から車で5分ほどのところにある『安倍晴明所縁(ゆかり)の地碑』にある立て看板には「猫又の滝」の伝説が紹介されています。

猫又の滝

 平安時代(寛和年間)、今から千年余り前、現在の龍神村大字殿原字谷口在所の庄司新九郎のもとに陰陽道師安倍晴明が立ち寄った。
 そのころ、神山(笠塔山)には妖怪が出没し、里人や通行人に危害を加えることがあった。晴明は、住民の難儀をみかね、山に登り祈祷(きとう)三昧に伏したが、妖怪はたちまち大雨を降らした。
 そこで晴明は、己が杖を柱に、笠を屋根とみなし、これを堂の代わりとして三日三晩護摩(ごま)を焚き、妖怪を猫又滝(ねこまたたき)に追い込み祈り伏せた。
 晴明は、滝の岩に梵字(ぼんじ)を刻み、この字の消えぬうちは滝壺から一歩も出ることを許さんと告げ山を下りた。
 その後、山は笠塔山と呼ばれ、近隣在所には、晴明ゆかりの地名や伝説が残っている。
村誌下巻「民俗誌」より

その他、この地域に伝わる晴明ゆかりのお話しは数々あるようです。

晴明転がしと晴明淵(せいめいぶち)

一若(いちわか)という者が、晴明の持つ大金を奪おうとして晴明を崖から川に突き落とした。しかし晴明は死なず、一若は呪をかけられその一族は絶えた。

安倍晴明の腰掛け石(晴明止め岩)

晴明が那智に赴く途中、石に腰掛け休んでいたところ、山が崩れ始め法力で食い止めた。
※こちらの石は民家の庭先にあります。見物は節度をもってお願いします。

安倍晴明蛭伏せ石

熊野本宮から近い本宮町の皆地(みなち)という集落に残る伝説です。
血を吸うヒルに悩まされていた村人のために、当地を訪れていた安倍晴明が池のほとりの大石に蛭を伏せこんで祈祷し、この石を大事にするように言い残して去っていった。

伐っても伐っても伐れない木

同じく皆地にはこんな伝説もあります。
村人が大きな楠に斧を入れても1日で伐り倒すことができず、翌朝には伐り口が塞がり元に戻ってしまう。陰陽博士の安倍晴明が占い、伐り倒すには昼夜休まず七日七晩斧を入れつづけ、その伐り屑をすべて焼きつくすように告げ、その通りにしたところやっとのこと伐り倒すことができた。
尚、南方熊楠の小論「巨樹の翁の話」でも同じような話しは日本各地や世界中にあると紹介されています。

安倍晴明神社を訪れての感想

晴明神社はうっそうと茂る木々の間にありますが、石段や祠に枯葉などは散乱しておらず綺麗に掃除されている様子でした。

お花や榊も新しいものが供えられていましたし、地域の方が大切に晴明様をお祀りされているお社であることがよくわかりました。

御朱印やおみくじ、お守りを買い求めることはできないのですが、山の新鮮な空気とキレイな川に癒される場所です。

参考資料:

わかやま歴史物語100
ストーリー072に安倍晴明神社を巡るモデルコースが紹介されています。

実はこちらの冊子(無料)も持っていて、愛用しています♪
わかやま歴史物語 スタンプラリー100
スタンプラリーもあり、晴明神社のスタンプは「道の駅 熊野古道中辺路」で押してもらえます。

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