[最終更新日 2019.5.16]
毎日洗濯しているのにいつの間にか薄汚れた感じのタオルになってしまったり、お気に入りのタオルを黒ずませてしまったりするとショックですよね。
よく見ると黒いポツポツしたものがあって、なんだか臭う・・・なんてことになったタオルは使う気がしなくなります。
どうしてタオルやバスタオルが黒ずんでしまうのでしょうか?
黒ずみにも種類があり、それによって対策や落とす方法が変わってきます。
まずはどんな種類の黒ずみがあるのか、そして黒ずませないための対策(予防)はどうすればよいのか、既に黒ずんでしまったタオルを元に戻す方法などについて詳しくご案内させていただきます。
タオルの黒ずみをつくる洗濯方法に要注意です
タオルの黒ずみの理由がわかれば対処法もわかります。
日頃の洗濯方法や習慣で次のことに心当たりはないでしょうか?
- 毎日の洗濯量が多い
- ドラム式洗濯機を使っている
- 液体洗剤を使っている
- 硬水地域に住んでいる
- 洗濯層のカビ掃除をしていない
- 洗濯後にすぐに干さない
- 部屋干ししている
- 生乾きで取り込んでいる
1~4は洗浄力やすすぎ不足になっているようです。
1 毎日の洗濯量が多い
毎日の洗濯量が多く詰め込み過ぎになると洗浄力が落ちてしまいます。
最適な洗濯物の量は、洗濯機の標準量の7割程度です。
ぎゅうぎゅう詰めで洗うと汚れが落としきれないばかりか一度洗濯液に溶け出した汚れが洗濯物に再付着することもあるので要注意です。
そして洗濯機の全自動スイッチをポン!と押して機械におまかせしていませんか?
洗濯機のセンサーに頼っていると勝手に詰め込みすぎにされて十分に汚れを落とすことができず、最近流行りの節水機能ですすぎのこしができてしまっているかもしれません。
2 ドラム式洗濯機を使っている
縦型と比べ、ドラム式洗濯機は洗浄力も弱く使用する水の量も少な目です。
対策としては洗いの時間を長めに設定したり、すすぎ回数を増やしたり、洗濯の際の水位設定を高めに設定することです。
3 液体洗剤を使っている
液体洗剤は溶けやすくコンパクトなところが人気です。ところが洗浄力は粉末タイプの方が上なのです。
汚れ落ちが十分でないと黒ずみの原因となります。またすすぎ1回でOKのコンパクト洗剤であっても2回以上のすすぎがおすすめです。
4 硬水地域に住んでいる
日本は軟水の国だと思い込んでいませんか?実は地域によっては水の硬度が高いところがあります。硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪く、汚れが落ちにくくなります。
硬水に適した洗剤選びが重要です。
5 洗濯層のカビ掃除をしていない
洗濯槽は2か月に1度、しっかりとカビ掃除をするようにし、洗濯物へのカビ移りを防ぎましょう。
6~8 カビ対策をすることが必要です。
濡れた物にはカビが発生しやすく細菌もふえます。
洗濯後はすぐに干すようにし、濡れたまま放置することはやめましょう。
部屋干しや生乾きもカビの原因です。こちらはしっかり汚れを落とすことでカビの発生を防ぎます。
タオルの黒ずみの原因は何?汚れの状態から対策方法を探る!
ところで黒ずんだタオルは次のどの状態でしょうか?
汚れの状態によっても原因がちがい、対処法も変わります。
タオル全体がくすんでグレーがかってしまっている→柔軟剤が原因
洗顔後にいい香りのするタオルを使うと気持ち良さそうですよね。まさに柔軟剤のCMにでてきそうなイメージを思い浮かべつつ、洗濯時の柔軟剤の量が多めになってしまっていませんか?
柔軟剤が残留すると繊維を黒ずませます。
いえいえちゃんと既定の量を守っていますという方は、使っている洗濯機が節水モードになっていないかをチェックしてみてください。
もしくはドラム式洗濯機をお使いではないでしょうか。ドラム式は縦型より使う水が少ないので柔軟剤が濃すぎてしまいます。
洗う度に薄汚れた色になっていくという事があるようです。
この場合は柔軟剤なしで何度か洗っているうちに取れてきます。一度柔軟剤を封印してみましょう。
柔軟剤を再開させる場合には、使用量は意識して規定よりも少なめを心がるといいですね。ドラム式の場合は半分くらいで丁度いいです。
柔軟剤を使いたいときには、すすぎ1回でなく2回にしてみるとか水位を高く設定してみましょう。
よく手を拭くあたりが特に黒ずんでしまう→石鹸カスや手垢が残っているのが原因
よく使う部分だけが黒くなるのであれば、落としきれなかった石鹸カスや手垢が原因で黒ずんでしまったと考えられます。
洗った手の石鹸成分がきちんと流されずにふいていたり、水だけでパパッと洗ってふいていることはありませんか?
とはいえ、毎回石鹸で手を洗うのも過剰に皮脂を落としてしまいそうですし、お水ももったいないですから汚れ次第では水だけの手洗いは仕方ないですよね。
タオルの交換頻度をあげたり、しっかり汚れを落とす洗濯方法で予防しましょう。
小さな斑点状にポツポツと黒いものがついている→黒カビや細菌が原因
拭きおわって濡れたままのタオルを、そのまま洗濯カゴや洗濯機の中に入れていませんか?
このような状態でタオルを放置していると、タオルの湿気で雑菌やカビが繁殖しやすくなります。
もし、カビであれば洗剤で落とすのは難しくなります。
そうならないためにも湿った物は一旦乾かしてから洗濯カゴに入れるようにしましょう。
タオルの黒ずみを落とす煮洗いや酸素系漂白剤を使ったつけおき洗いの方法
つけおき洗いや煮洗いの前にまずは手洗いしてみましょう。
固形石鹸でもみ洗いする
お風呂の温度くらいのお湯(40℃)と洗濯用固形石鹸で、たっぷり泡立てながら揉み洗いしてみましょう。
これだけでも見違えるように白くなります。
これでは落ちない頑固な黒ずみには次の方法を試してみましょう。
タオルの黒ずみはつけおき洗いで落とす!
使うのは粉末タイプの酸素系漂白剤にしましょう。液体タイプよりも効果が高いです。
塩素系漂白剤は度々使うと生地が傷む原因となったり、真っ白なものならいいのですが、色柄ものですと色落ちすることがあります。
最初に洗濯はしておいてください。それから漂白開始です。
石鹸で洗ってすすいだ後、更に50℃前後のお湯に粉末タイプの酸素系漂白剤を溶かして1~2時間ほど浸け置きします。
わが家ではコストコや東急ハンズなどで売っている「オキシクリーン(OXI CLEAN)」という酸素系漂白剤(粉末)を使っています。
つけおきに使った洗面器や洗面台もピカピカになりますし、洗濯機の洗濯槽のカビとりにも使えておすすめです。
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黒ずみを落とす時のつけおき洗いのポイントは「洗ってから漂白という順番」と「お湯の温度」です。
お水ではうまく黒ずみを落とせませんし、熱湯では酸素系漂白剤の働きが弱くなってしまいます。
漂白剤を使って落とせるのはタオルの黒ずみまでです。カビが原因の点々とした汚れはほとんど落ちません。
タオルに付いたカビは漂白剤で死滅させることや臭いを消すことは出来ています。除菌はされていますが、見た目が気になる場合は次の方法を試してみましょう。
タオルの黒ずみを煮洗いする手順
カビをしっかり煮沸消毒するとともに元の白さを取り戻しましょう!
煮洗いしたいタオルが入る大きさのホーローかステンレスの鍋にお湯を沸かします。
1 粉石けんを入れる
水1Lに対して必要な粉石鹸の量は小さじ2杯程度。水から入れても溶けにくいのでお湯になってから入れます。
重曹があれば一緒に入れると効果UPです。(入れなくても構いません。)重曹の量は水1Lに対し、重曹大さじ1杯程度です。
どちらも熱湯に入れるとお湯はねしてヤケドの危険がありますので、ぬるま湯くらいの温度で入れましょう。
2 タオルを入れて煮る
粉石鹸が溶けたらタオルを入れて弱火で10分、ときどきかき回しつつ煮ます。
煮る時間は5分から20分ほどで汚れによって適宜調節してくださいね。
3 すすぐ
時間がたったら火を止め、冷めるまで待ちましょう。冷めたらキレイな水で、粉石けんが残らないように丁寧にすすぎましょう。
4 洗濯する
すすいだ後、洗濯機に入れていつも通り洗濯したら完了です。お疲れさまでした!
煮洗いの注意事項
※アルミの鍋は変色や腐食をおこしてしまいます。煮洗いにつかう鍋はステンレスかホーローがおすすめです。
※お湯は多めのたっぷりが良いです。(バスタオルの黒ずみをとるにはパスタ鍋くらいの大きさが必要ですね^^;)
※つけおき洗いに活躍した酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)ですが、煮洗いで粉石鹸と併用するのは不向きです。
粉石けんと一緒に使うと漂白効果が十分に発揮できません。
温度や酸素系漂白剤の量を気をつければ、酸素系漂白剤と粉石けんを併用して煮洗いすることができます。
やり方を新しく記事にしました。
タオルがピンクや赤くなっていることがある?
日焼け止めを使ったあとに手を洗ってタオルで拭くと、それがタオルに付き、漂白剤を使ったときに赤く変色することがあります。
またカビの種類によってはピンクに染めたようになってしまいます。
いずれも煮洗いで落とせます。
まとめ
タオルをせっかく洗濯したのに不衛生な状態というのはイヤですよね。
除菌はできていても黒ずんだままというのも気持ち悪いものです。
しっかり黒ずみを落として気持ちの良いタオルで過ごしてくださいね。