わが家の悩みのひとつに、「子どもの宿題をみてあげないといけないけれど、異常に時間がかかる。」というのがあります。卒園・進学準備中は想像以上にやることがたくさんあり、やっと学校に行き出して、なんとか楽しそうに通ってくれていると安心したのもつかの間、入学して数日後から怒涛の宿題ラッシュです。
放っておいて勝手にやってくれるような子ならいいのですが、我が子の場合はがっつり付きっきりでないとまったく手を出そうとしません。
こんなハズではなかった・・・と頭の痛い日々を送っています。
- 工夫したけど上手くいかなかった方法
- いつ宿題をするようにしたのか
- 理想の教え方とは(実践中・・・結果は・・・)
についてお話しします。
一年生なんだけど宿題に時間がかかるのでイライラしてしまう
子供が小学生になり、1年生になると4月から早速宿題が出るようになります。
息子は公立の小学校に通っていますが、毎日このような宿題がでます。
- 国語 プリント1枚 ひらがなの書き取り裏表
- 算数 プリント1枚 問題数10問くらい
- 音読 2回 教科書の短い文章
内容と量は、大人からみれば10分で終わりそうな小1にちょうど良いレベルのものです。
しかし実際は
机に座らせるまでに30分
(おなかすいたとか疲れてるとか言ってきます。)
座ってから問題に取り組むまでに10分
(学校のことをペラペラしゃべりだします。)
宿題を終わらせるまでに20分
と1時間くらいかかることもザラです。
こちらも手を変え品を変え、こどものやる気を引き出すべく工夫をしているのですが、なかなかうまくいかないのです。
まずはどんな工夫をしたのかを書きます。
1日のスケジュールを親子で決める
学校から帰ってきて、何をするのかスケジュールにかきだしました。
だらだらしだすと、時計とスケジュール表を指さして「今何する時間?」と聞いていました。
(ちなみにこれは息子の幼稚園時代に先生に有効と聞いた方法です。)
でもそれが嫌なのか「時計みても時間わからない!今何時かわからない!」と時計の時刻を読むのを嫌がる様になってしまいました。
ちなみにスケジュールはこのような感じです。
3:15 おやつ
3:30 宿題
4:00 遊び
6:00 夕食
7:00 おふろ
7:30 ストレッチ、読み聞かせ
8:30 就寝
10分で終わりそうな宿題なので余裕をもって30分時間を確保したのですが、まったくこの通りになっていません。
男の子はやることを可視化すると効果的だと言われていたのですが、がっかりです。
ご褒美シール制
ひとつ済むとシールに気が行ってしまい、次の科目になかなか進めない要素と化しています。
ストップウォッチでタイムを計る
ストップウォッチが気になってしまい、触りたがってすぐ壊してしまいます。
あるいは、ストップウォッチを使おうとすると怒りだします。(せかされる感じが嫌なのだそうです)
ゲーム性のある競争を取り入れる
「おかあさんは隣でコレ(大人の塗り絵)するからどっちが早いか競争しよう!」と言うと「お母さんばっかりズルイ!」といい、「じゃあ夕ご飯の準備してくるからどっちが早くできるかな?」とかにすると、「僕もお料理がしたい!」、他の家事でも「隣にいてくれないとできない!」となります。
どうやら子供にも個性があり、息子の場合これらの王道ともいえる方法は効かないようでした。
一年生の宿題はいつやるのがいいの?
じゃあ一体どうしたら改善するのか?となりますよね。
子供が学校から帰ってくるなり、「宿題しなさい」「(学童で)宿題やったの?」と条件反射のように言っていませんか?これはやる気を喪失させてしまう呪文のようなもので、言ってはいけないNGワードの筆頭のようなものです。
私もよく口にしてしまうので、「宿題でわからないところない?」と声を掛けるようにしています。
今のところ授業の復習として宿題があるので、おかしな言い方にはなりません。今から宿題に取り組む子に対して「わからないところが出てきたら見てあげるね」というメッセージにもなりますし、学童などで宿題を済ませてきた子にも「宿題ちゃんとしてきてえらいね」と信頼している言葉となります。
しかし実際は「宿題」そのものがNGワードだったようで、「宿題」という単語が出るなり、つまらなそうな顔になります。
子供が帰ってきたらひとまず休憩させるほうがいい
一年生は慣れない学校生活が始まったばかりで疲れています。やっと家に帰ってきた~と思った瞬間「宿題」のことを言われるとヘソを曲げてしまい、ダラダラ・ぐずぐずに拍車がかかるというのです。
これを改善するには、子どもが帰ってきたら、まず何か一つほめてやるとやる気スイッチがONになります。
内容は何でもいいのです。
「一人で帰ってきたの?立派だね。」
「お友達と仲良く帰ってきたの?もう仲良しができてすごいね。」
「毎日忘れ物しないなんてえらいね。」など・・・。
それから、まずは1時間ほどおやつを食べたり休憩しながら学校の様子を聞き、ほめてあげると気力が回復してスムーズに宿題に取り掛かれるようになりました。
宿題の予定を自分で決めさせる
5月にはいると今度は「友達と遊ぶ約束してきた!」と言うようになりました。
この時点では、お母さんとの休憩より友達と遊ぶほうが新鮮でだんぜん魅力的です。
宿題を前にしてもどうせ「△△ちゃんと遊べない~」と嘆くことになってしまいます。
親が 宿題→遊び と決めるのではなく、いっそ本人に今日はどうするのかを決めさせると自立心を学習できるチャンスというわけです。
と言ってもみんな習い事などがあるのでこういうのは週1回あるかな?くらいになるのですが、「じゃあ今日はどうするの?」と聞くと「帰ってきたら宿題をします。何時に帰ってきたらいい?」と思ったよりちゃんと考えて答えてくれました。
最初は子どもに甘すぎるかな?とも思ったのですが、子どもの気持ちを無視しすぎるのも良くないのかな?とも考えました。
そして「宿題が先!」という効率を優先させるより、“遊んだあとは疲れちゃってやっぱり宿題できない→怒られる”というような失敗も経験するほうがいいかもしれないと割り切って考えるようにしました。
習い事がある日の宿題はいつする?
息子の場合、週3日ほど習い事があり、その日は帰ってくると19時頃になります。
その日は遊びはあきらめてもらいます。本人が習いたいと言ったスポーツですし、習い事先のお友達もいるので、遊びの要素も兼ねています。
そして帰ってきたらまずお風呂に入らせます。これなら帰ってからの手洗い、着替え、休憩が一緒にできます。あとは宿題と晩御飯と歯磨きをすればいいくらいですよね。
スケジュール的にはこんな感じです。
7:00 帰宅後お風呂
7:30 晩御飯
8:00 宿題
8:30 ストレッチ
8:45 就寝
実際は宿題のあとTVを観てしまったり(録画してあったドラえもんなどを観ています。)、宿題が長引いてストレッチができなかったりする方が多いです。
宿題を小分けにしてみる
大人からみれば「この量だったら20分くらい」と目安がつくのですが、子どもにとっては「こんなにいくつもあったら、どれだけの時間がかかるかわからない」と思ってしまい、集中できなかったり最後まで頑張れなくなってしまうことがあります。
帰ってきたら「3分で音読だけしとこう」、
お風呂からでたら夕食をテーブルに並べる前に「算数プリントを5分でやってみよう。〇〇くんならもっと早く終っちゃうと思うけど。」
そしてご飯の後に「残りは国語のひらがなだけだね。5分できるよ」
と小分けにして、積み重ねて終らせるという手を使うこともあります。
ひとつだけやろうとか3分だけやろうとかにするとなんとか頑張れるといった感じです。
そして算数が得意になって欲しいので何気なく「君は算数得意だよね」アピールをして本人に自分は算数が得意と思わせています。(暗示!?)
一年生の宿題の教え方が悪いせい?
宿題をいつやるのがいいのかスケジュール的には試行錯誤しているのですが、どうしてもはかどらない日もあります。
「やりたくない~。疲れてるのに~。」とかいっているので「じゃあやらなくていいよ。」というと怒り出します。どうやら自分でも「宿題はやらなくてはいけないもの」とわかっていて、それができない自分に腹を立てているようです。(じゃあ、やればいいのにと思いますが・・・)
こういう場合は意識改革が必要で、やり方としては子どもががんばって勉強しているところを写真に撮って、飾っておくようにします。できれば大きく引き延ばしてプリントし、目につくところに貼っておくといいです。そういう“理想的な自分の写真”をいつも目にしていると、自分に対するいいイメージがもてるようになります。先ほどの「あなたは算数が得意」暗示作戦と同じです。
自分は宿題をちゃんとする子なのだ、勉強をがんばれる子なのだといういいイメージがだんだん頭のなかにできあがっていくのです。いい点数をとったテストを張り出したり、習い事などで賞をもらったらその賞状やメダルを飾ってもいいですね。
だんだん、「自分は勉強ができるんだ」という気持ちになってくるものです。
ところが時には宿題の途中で嫌になって駄々をこねだすこともあります。これは私の教え方では理解できなくてイライラし、なかなか進まないことにこちらもイライラしてしまうからです。
そこで各教科の効果的な教え方を確認してみました。
音読のサポートの仕方
小学1年生ではまだまだ文字や文章に慣れていないことが多く、子どもにとって負担が大きいようです。
なかなか音読の宿題が進まない場合は、やはり最初は親のサポートが必要で、まず親が音読の文を読み聞かせると子供は負担が減ります。子どもにとって聞いたことがない文章を読むのは大変です。親はなるべくゆっくり読むよう心がけます。子どもも本の読み方が自然と身につき、流れよく読めるようになります。
また、漢字がでてきたら、読めないものに予め読み仮名をつけさせます。この時に漢和辞典を使う練習をするといいです。
うちの子は単語の意味を聞いてきますので、国語辞書を一緒にひき、付箋をつけたりしています。
書き取りのサポートの仕方
最初はひらがなですが、そのうち漢字の書き取りも出てきます。
書き取りは、文字をよく見て「覚えて」から書かせてみます。見ながら書くのが苦手な子というのは結構いるようで、そういう子は見ないで書くほうが楽なようです。そっちのほうが頭を使いそうで大変なのでは?なんて私は思うのですが、人はそれぞれ得意不得意があります。
見本の字と手元の空欄の「視線の往復運動」が苦手なのかもしれません。
乱筆な場合、「もっとそっくりに書いてみて」と言いましょう。決して「丁寧に」ではなく「そっくりに」です。本人は丁寧に書いてるつもりのことが多いので、言われると「やってるよ!」と反発したりすることになります。最初に丁寧に書く習慣をつけるためには「ゆっくり書いてみて」もいいですね。
算数のサポートの仕方
足し算引き算の前に出てくる言葉を理解できているかチェックする必要があります。
例えば足し算なら「あわせていくつ」「ふえるといくつ」「ぜんぶでいくつ」「みんなでいくつ」というような言葉に気がついているかです。
「ふえるといくつ」が「ふえたのはいくつ」になると足し算から引き算になっているので、見落としてしまう子もいます。親が問題を読んであげるとスラスラ解けるので最初は親が問題を読みあげたり、子ども自身に「問題を声に出して読んでごらん」と促してあげると良いです。
そして「日付とかかった時間と点数」を記入してあげます。うちの子のようにストップウォッチを取り出してくると気が散ってしまうタイプはなるべくシンプルなキッチンタイマーなどを用意しましょう。(秒針付きの普通の目覚まし時計ではかることも多いです。)
今使っているタイプはこちらです。↓
各科目に共通して有効な子どもがやる気を出す方法
子育ての基本ともいえますが、よくできたときは大げさにほめることです。
集中できる環境作りをすることも必要で、特にリビング学習の場合などは、TVは消すなどの家族の協力が必要です。
また、親は家事に専念しないようにします。手を掛けないと子どもの自主性は育っていきません。最初は親も大変ですが寄り添って宿題をみてあげることは必要です。
まとめ
- 子どもの個性を考えて遊びや休憩の後で宿題をやらせる
- 本人に宿題をいつするか決めさせる
- 小分けに宿題をやらせる
- 小1のときは親のサポートが必要
一人で早く宿題を終わらせることが出来るようになってほしい、と焦っていましたが、そのうちだんだん出来るようになる!と子供を信じて、長い目で見守っていこうと思います。