夏休みは家族と旅行したり、おばあちゃんおじいちゃんに会って楽しく過ごしたお子さんも多いかと思います。
9月になると2学期が始まりますね。
夏休みが短縮されている地域は8月下旬から新学期ですね。
でも夏の疲れが残っているとクラスの友達と再会できることを楽しみに思えず、体調をくずしたりしてしまいます。
「9月病」という言葉を聞いたことはありませんか?
9月病の症状や対策について理解を深め、すっきりと2学期をスタートさせたいですね!
気になるところから読みたい方は
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9月病の症状は3つのタイプがある?
9月病とは?
ヨーロッパの国々やアメリカでは、日本より長い夏休みをとる人が多いですよね。
都会ではたらく人々は夏はリゾート地でバケーションを過ごします。
そして9月になり、休暇が明けて、のんびりした生活リズムから慌ただしい日常に戻るときの変化に順応できないときに気分がふさいでしまうことを9月病といいました。
「9月病」は、日本でいう「五月病」ととてもにています。
その日本でも、今、9月に調子の悪さを感じる人がふえてきています。
あなたも次のような症状がありませんか?
9月病の症状
《体の症状》
疲れが抜けない
過食(食べすぎる)
眠れない
過眠(眠りすぎる)
体や頭が重い
だるさがつづく
頭痛がする
《心の症状》
気分がおちこむ
やる気がでない
元気がでない
楽しくない
悲しい
めんどくさい
心配になる
焦燥感(どうしていいのかわからない)
イライラしてる
けんかばかりしちゃう
日本の9月病は3つのタイプ?
私が感じるのは次の3つのタイプがあるように思います。
- 5月病の秋バージョンといった「秋うつ」タイプ
- 夏の疲れからくる「秋バテ」タイプ
- 季節の変わり目の「気象病」タイプ
秋うつタイプの9月病
元気な夏を過ごしたあと、秋になるとなんだか悲しい気分になったりする季節性感情障害(SAD)という病気があります。
もともとの9月病はこのタイプで、日照時間なども関係して脳の働きが不調になるようです。
秋うつタイプの特徴としては、気分が沈みがちということに加え、他にも過眠・過食もみられます。
秋バテタイプの9月病
日本の夏は年々、暑さが厳しくなっていますから、エアコンの効いた部屋で過ごすことが多くなります。
秋バテタイプの9月病の特徴は、夏の疲れが蓄積された疲労感です。
自律神経の乱れが原因のことも多く、夏の間に冷たいものを食べる習慣がついて胃腸の調子が悪くなっている人もいます。
気象病タイプの9月病
私の学生の頃、日本は温帯湿潤気候で四季があると習った記憶があるのですが、それもだんだんと変化しているようです。
日本は今、亜熱帯に近づきつつあります。
ゲリラ豪雨もめずらしくなくなりましたよね。
春夏秋冬の四季だけではなく、
春・梅雨・夏・秋霖(しゅうりん)・秋・冬の六季で季節を考えると9月病は秋霖(または秋雨)の頃の気象に関係ありそうです。
秋霖の季節は秋の長雨、台風と荒れる空模様が続き、体調に影響を及ぼしています。
私などは風が強い日はアレルギー症状が出やすく、花粉症のような症状もでてきます。
気候の変化に身体が対応するためには、自律神経が上手く機能しないといけないのですが、それがうまく働かず、体調をくずしてしまっていると考えられます。
共通するのは自律神経の乱れ
この3つのタイプというのは、今回私が考えた分け方ですが、自分の不調はどれに近いかな?ということがわかれば、対策も立てやすいのではないかと思います。
ただ、どのタイプも自律神経が乱れているということはどうやら共通しているようです。
9月病の子どもがふえている?その原因は?
子どもが9月病になってしまった場合は、
「夏休み明けに小学校に行きたくない」
といった悩みがあらわれることがあります。
お子さんの悩みが深刻な場合はイジメなどの大きな問題が隠れていることもありますが、9月病のせいで学校に行くのがイヤになっているのかもしれません。
秋うつタイプの9月病の子どもの心理としてはもう少し単純で(本人はつらいでしょうが)、
長い夏休みを終え、新学期が始まり、「早起きが嫌だ」「だるい」「夏休みの生活が良かった」などの思いが強くなってしまった状態です。
秋バテタイプの9月病のお子さんは、冷えが原因だと考えられます。
アイスの食べすぎだったり、涼しくなったのにタオルケット1枚で(しかも蹴飛ばしてしまってたり)寝ているということはないでしょうか?
気象病タイプの9月病の子どもというのは、頭痛を訴えることが多いです。(息子がこのタイプです。)
台風のときにソワソワする様子があったり、花粉症があるお子さんなどはこのタイプかもしれませんね。
9月病の対策はどうしたらいい?
どのタイプであれ、共通する自律神経の乱れを正すには
規則正しい生活(睡眠・食事・適度な運動)です。
とはいっても、(9月病で体調が悪いから生活が乱れているのに)と思うこともありますよね。
タイプにあった対策をすることで、規則正しい生活に早く戻れるのではないでしょうか。
秋うつタイプの9月病対策
楽しいと思えることを取り入れてリラックスするようにしましょう。
好きなことをピックアップして書きとめていく“ハッピーリスト”づくりもおすすめです。
すきな本を読む
おかしをたべる(つめたくないもの)
だいすきなネコとあそぶ
やわらかいタオルケットに丸まってねる
大笑いするDVDを家族とみる
お気に入りのぬいぐるみをきれいにしてあげる
なかよしさんとおしゃべり(ママとでもいいよ)
・
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こんな感じで思いつくものを実行するのです。
暴飲暴食、過眠、夜更かしにはならないように少しコントロールしてくださいね。
秋バテタイプの9月病対策
内臓の冷え対策が有効です。
ゆっくりお風呂につかったり、パジャマの上をウエストインしたりしてお腹を冷やさない工夫をしましょう。
食事や飲み物でミネラルやビタミンをとることも有効です。
冷房をひかえめにすることも心がけてくださいね。
気象病タイプの9月病対策
気圧の変化に敏感な子であっても天気は避けようがないですが、「高い場所にはいかない」ということも対策のひとつです。
高層ビルの展望台、飛行機の移動はさけてくださいね。
特徴的な症状のひとつに頭痛があり、これは耳や鼻に原因があったりすることもあるので、耳鼻科の先生に相談することも有効です。
息子は副鼻腔炎になっていたことがわかり、お薬をだしてもらって治りました。
子どもでも頭痛はつらいものなので、つらいときはむりせず、お医者さんに相談して頭痛薬も出してもらうのもいいかと思います。
最初は私も子どもにはあまり薬に頼ってほしくないと考えていたのですが、母親が頭痛のつらさを認めてあげることは安心感につながったようです。
同時に「つらくなったら頭痛薬がある」ことはお守り代わりにもなっていたようです。
鼻の治療をきちんとすれば、すぐに頭痛薬は飲まなくても大丈夫になりました。
9月病はだれでもなる病気
新入社員や新入生がかかりやすい5月病とちがい、9月病は誰でもなってしまうことがある病気です。
9月病はまだ病気ではなく、不定愁訴(ふていしゅうそ)のひとつですが、対策せずにほうっておくと病気になることがあります。
ただ、気象病タイプの場合は病気が隠れていることもありますので、受診することも考えてみましょう。
子どもが9月病になった場合は、勉強に集中できずに学校生活が楽しめなくなってしまうので早めの対処が必要です。
また、夏休みを子どもと過ごすと負担が増えてしまう主婦の方も9月病になりやすいので親子で対策することをおすすめします。
参考資料:
気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~(PDF)
環境省 文部科学省 農林水産省 国土交通省 気象庁
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