花粉症の人にとって、花粉の季節にどうやって洗濯をすれば症状が軽減されるのかはとても気になりますよね。
花粉は外からやってくるので、基本的には室内干しにしないといけないのですが、家族の洗濯物や衣類以外にも洗濯すべきものはいろいろあってとても室内だけでは乾かしきれません。
やむを得ず外干しする場合にどんな工夫をすべきなのかチェックしておきましょう。
花粉症でも洗濯物を外に干さなければならないときの対策
洗濯物の花粉対策はいつからいつまで?
洗濯物の花粉対策は1月スタートがおすすめです。
春のスギ花粉の飛散開始は地域差はありますが、例年2月上旬から始まります。ただし、スギ花粉はその少し前から飛び始めますので、1月のうちから花粉対策を始めるのがよいとされています。(参考 日本気象協会)
花粉の飛散が落ち着いてくるのは3月中旬から4月下旬にかけてですのでこの時期まではしっかりと花粉対策が必要です。
洗濯物の衣類に花粉がつきやすくなる条件とその対策
- 濡れている
- 静電気を帯びている
この2点の対策をすることが外干しでの花粉対策となります。
でも、濡れているから花粉が付きやすいといっても洗濯すると濡れるのは避けられないと思ってしまいますよね。一体どうすればよいのでしょうか?
実は1日の中でも時間によって花粉の飛散量は変化しています。ですので、外干しするのは花粉の飛散量が少ない時間帯を狙いましょう。
花粉の飛散量が多い時間帯は、都市部では11~14時、17~19時となります。(環境省のデータによる)
なるべく早朝から干し始めるようにすれば、最初のピーク(11~14時)の頃には洗濯物も半乾きくらいになってくれているので花粉の付着を軽減してくれます。
そして乾いたらすぐ取り込むことも大切なポイントです。外に出ている時間が長くなるほどたくさんの花粉が衣類に付くことになります。
花粉をつけないための工夫として、次は「静電気対策をする!」です。
静電気を発生している衣類には花粉が付きやすくなります。ホコリと同様に花粉を引き寄せてしまうのですね。洗濯するときに柔軟剤をつかうようにすれば花粉の付着を抑えることができます。
干しているときにはもちろん、その衣類を着たときの花粉の付着防止対策にもなります。
花粉症で洗濯物を外干しした後の対策
しかし、いくら対策をしたとはいえ、外干しするとどうしても洗濯物に花粉が付着するのは避けられません。
取り込む際には洗濯物をしっかり振り払うことが必要です。しっかりといっても力を入れて叩いてしまっては花粉が繊維の中に入り込んでしまいます。優しく花粉を払い落とすイメージで洗濯物一枚一枚丁寧に行いましょう。
その際、花粉を振り払うと自分の洋服にも花粉がついてしまいますので、最後に必ず自分が着ている服の花粉も振り払ってから家に入りましょう。
また、外干しして乾いた衣類を洗濯機の乾燥にかけると花粉をとってくれます。
使っている洗濯機の機種(例:TOSHIBAのドラム式洗濯機)によるのですが、外干ししてついた花粉を除去してくれる機能というのがあります。
送風運転で花粉を飛ばし、水冷フィルターに吸着させる方式です。ドラムの回転と風の力で花粉がとれるのですが、フィルターに花粉はたまります。フィルターを小まめに掃除しておくことも大切です。
花粉症で洗濯の外干しを避けるべき日
花粉の飛散が多くなる次のような日には外干しは避け、室内で干せる分だけを洗濯しましょう。
風の強い日
雨上がりの翌日
気温の高い日
また、体調の悪い日も外干しは控えましょう。
花粉症で洗濯するときに外干ししないほうがよいもの
タオルは室内干しが吉
外干しした洗濯物を取り込むときに落とせる花粉の量は生地によって差があります。
布団は57%、タオルは41%、Tシャツは62%の花粉を落とすことができます。
どうしてもパイル地のタオルは花粉を振り落とすのがむずかしくなりますし、直接顔や身体を拭くものですから室内干しにしたほうが良いです。
布団のシーツやカバーなどの大物は工夫が必要
「布団干し用のカバーを利用する」
外干し用時の花粉の付着防止のカバーがいろいろ販売されています。雨よけにも使えるので便利です。
取り込んでからもコロコロの粘着シート、掃除機などを使って更についた花粉を取り去りましょう。
「コインランドリーを利用する」
最近のコインランドリーの進化も見逃せませんよ。大型ガス乾燥機は高温でダニや雑菌を死滅させ、花粉を除去させます。
乾燥機にかけるとシーツやタオルはふわふわに仕上がるのも気持ち良いですよ。
普段はコインランドリーを利用しない方も花粉の時期だけは検討してみてはいかがでしょうか。
さいごに
部屋干しには量的に限界があります。
また、外干しに比べて花粉の付着を減らせるといっても部屋干しするデメリットもあります。
花粉症の人はアレルギー体質であることも多いので、部屋の中に洗剤の臭いが漂うことで気分が悪くなってしまったり、部屋が湿っぽくなるとダニやカビが増えてそちらのアレルギーが出てしまったりもします。
洗濯物すべてを乾燥機や室内干しで乾かすのがムリなときには、外干しのテクニックを駆使して乗り切りましょう。
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